孤独な羊に⬛︎を添えて 4 (ページ1)

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「小学校でね、おはなのかんむりの作りかたをおしえてもらったの。それでね、僕の先生がお友達にかんむりをつくってあげてねって言ってたから、おにーちゃんに作ったの！」

と、ガキはしどろもどろになりながらも嬉しそうな表情で言った。

「は、はぁっ！？友達って、俺とお前、まだ昨日会ったばっかじゃねぇか…！」

それに友達とかよくわかんねぇし…

俺の言葉にガキはぱぁっと顔を輝かせた。

「僕がおにーちゃんの友達一号なんだね！じゃあこれは友達一号のかんむり！」

そう言うとガキは俺の頭を掴んで、花の冠をまたのせた。

「だからそういうのいらねぇって……」

と俺が言っても、ガキは聞く耳を持たない。

それどころか鼻歌まで歌い始める始末だ。

「えへへっうれしいなぁ」

(……まあいっか)

ガキが楽しそうならいいと俺はもうそれについて追及することはやめた。

泣かれるよりかはまだマシだからだ。

「あ、お友達になったらじこしょーかいしなきゃだよね！」

ガキは何かを思い出したようにハッとした顔をした。

「僕ユウっていうの！おにーちゃんは？」

「………ランス」

「…！よろしくね！ランスおにーちゃん！」

「…おう」

どうやら面倒くさいことになってしまったようだ。