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しかし嫌な予感ほど的中するもので




「誰かと思ったらランスじゃん(笑)無視しようとすんなって」




と、馴れ馴れしく話しかけてきた。




聞き覚えのある声だ。




確か同級生だった気がする。




名前は知らん。




めんどくさい、と思い俺は無視して歩き出す。




しかし チンピラが俺の肩を掴んで無理やり引き留めてきたのだ。




俺が振り向くとチンピラはニヤニヤしながらこっちを見ていた。




「なあランス、ちょっとオレに付き合えよ」




「…なにすんだよ」




どうせろくなことじゃないだろう




「あのデブなおばさんすげー邪魔なんだわ、ウゼーからボコろうと思ってよ。手伝ってくれや」




こいつが指さした先には少し進んだ先にあるバス停のベンチに座る女がいた。




女は大きいお腹をさすっている。




お腹に子供がいるんだろう。




その顔はとても幸せそうな顔だった。




「別になにもされたわけじゃねぇだろ、それによく見ろ、どう考えても妊婦じゃねぇか」




と、俺が言うと チンピラは下品な声で笑いだした。




「んなもん知らねぇよ(笑)ちょっとくらいいいじゃーん」




とチンピラは言った。




こいつ……




俺は拳を強く握った。

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作者名:あまちゃん | 作成日時:2023年11月20日 6時

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