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ページ24

「見なくても気配でわかる。人間だろう?




ランス、今更何を言っている…何度も言うが、人間は我々にとって害を与える存在だ。




たとえ子供であろうと、数年たてば自分の利益のためならどんな悪行も働くようになる。




今は害のない子供であろうとも、早いうちに処分しておいた方がいい」




「お前も人間ハンターならば、わかるだろう?人間がどんなに恐ろしいものなのか」




カイリはランスの剣を弾くと、そのまま剣を振り上げる。




ランスはすぐさま後ろに飛び退くが、その隙にカイリはユウに向かって走り出していた。




(っ!ユウ!!)




ランスがカイリを止めようとするが、それよりも早くカイリの剣がユウを襲った。




ユウは恐怖で体が動かないのか、その場から一歩も動かずにただじっとカイリの剣を見据えている。




そのとき、ユウとカイリの目が合った。




(…カイリ…黄色い瞳…)




ユウはカイリの瞳を見て、ふとそんなことを考えた。




そして、記憶の断片に何かが引っ掛かった。




(あ……れ?カイリって……どこかで……)




カイリが剣を振り下ろすシーンがスローモーションで動いていく。




(僕が前に飼っていた犬も…カイリだった…白い毛に狼みたいな目つき…黄色い目…もしかして…あの…)

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作者名:あまちゃん | 作成日時:2023年11月20日 6時

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