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ランスは瞬時に判断し、何処からか剣を引き抜いたかと思うと、騎士の攻撃を受け止めた。




ランスの剣はとても大きく、大の大人でも扱うのは難しいだろう。




それを、ランスは軽々と使いこなしていた。




「カイリ!聞いてくれ!こいつは」




「口を開くな、お前の戯言など聞きたくもない」




カイリはランスの言葉を遮り、再び攻撃を仕掛けてくる。




(どういうこと?ランスお兄ちゃんは……)




ユウは、目の前で繰り広げられる戦いに目が釘付けになる。




剣と剣がぶつかる激しい音と、飛び散る火花。




二人の動きは速くて、目で追うのもやっとだ。




(…僕は、騙されていたの?)




ユウの頬を涙が伝う。




(でも、だったらなんで助けてくれたの?)




(わからないよ……もう、何もわからない……)




ユウは混乱のあまり、その場から動けなくなっていた。




次の瞬間、カイリがランスの剣を弾くと、そのままバランスを崩したランスに向かって剣を振り下ろした。




しかし、ランスはすぐさま体制を立て直し、カイリの剣を受け止めた。




「こいつは違うんだ!カイリ、見てわかんねぇのか!?覚えてねぇのか?こいつのこと!!」

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作者名:あまちゃん | 作成日時:2023年11月20日 6時

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