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「…副、隊…長……?」
ユウは戸惑いながらランスの顔を見る。
「…どういう、こと?」
「!ユウ、これは…!」
「…僕を、騙していたの…?」
ユウは呆然とランスを見る。
言えない、言いたくない。
裏切りではない。
自分の立場はちゃんとわかっている。
しかし、今ここでユウに真実を話しても、もうユウは自分の言葉を信じてくれないかもしれないと本能でわかっていたから。
だからこそ言えなかった。
「違う!!!ただ俺は…!」
(俺は……)
裏切ったと思われても仕方がないのかもしれない。
でも、これだけは信じてほしかった。
ランスは必死に言葉を探すが……見つからない。
「隊員がお前と連絡がとれないと言っていて、わざわざ探しに来たというのに、…」
「…まぁいい…おかげで人間を探す手間が省けた。ランス、人間をこちらに引き渡してくれ。あとはこちらで処分する」
ランスが固まっていると、白の騎士は剣を構えてユウに襲い掛かった。
(クソ!)
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作者名:あまちゃん | 作成日時:2023年11月20日 6時