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ランスはユウの肩を掴み、物陰から飛び出さないように誘導する。
そしてしばらく歩いたのち、三人はようやく裏の階段に繋がるドアまでたどり着いた。
先ほど二人が通ってきた場所だったのだが、扉の色は壁の色と同化しており、二人はその存在に気づくことが出来なかった。
ランスが扉を開けると、目の前に地上まで続く長い石の階段が現れた。
幅は狭く、人ひとりがやっと通れるだけの幅しかない。
しかしドアを開けたその時、後ろから声が聞こえてきた。
(誰か来る!)
ユウとランスは急いで扉の陰に隠れた。
「…これはこれは、人間ハンターさん!お勤めご苦労様です!」
コラットは扉の前に立ち、追いかけてきたであろう人間ハンターに話しかけた。
「…何故、あなたはここに?」
「ん?丁度外に出たくなってね!ここからのほうが階段、近いだろう」
「…そうですか」
コラットが扉を隠す形で立っていることから、人間ハンターも二人に気が付くことは無かった。
ランスはしめた、とユウを連れて階段を下りて行った。
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作者名:あまちゃん | 作成日時:2023年11月20日 6時