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顔はこちら側が暗いせいか向こうからの光が逆光となっており、よく見えない。
ランスはコラットの首根っこを掴むと、ユウと共に本棚の陰に隠れた。
しかし本棚の陰からその者の姿を見たランスは体を硬直させた。
(なんで彼奴が…こんなところに)
その者はきょろきょろとあたりを見渡すと、やがて去っていった。
そのことを確認したランスはユウの肩を掴んだ。
「急ぐぞ、ユウ」
「ちょっ、ランスお兄ちゃん、急にどうしたの…!」
「…あいつは人間ハンターの隊長だ」
その言葉にユウはビクッとしてランスの顔を見る。
まさか、そんな。
あれが隊長なのか?
(まずい)
もし今ここで人間ハンターに見つかれば、今度こそ逃げ延びることはできないかもしれない。
「ここに裏口は無いのか?」
「…あるよ!ここをずっと行った先に裏の階段に繋がるドアがある!」
ランスはコラットの首元をがっしりと掴むと、そのまま歩き出した。
「ユウ、来い」
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作者名:あまちゃん | 作成日時:2023年11月20日 6時