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「無事欲しいものは見つかったみたいだね!よかったよかった!」
「…今度は何だよ」
「そんなに警戒しないでよ!僕たちはただ、警告をしに来ただけさ!」
「…警告?」
ランスは怪訝そうに眉をひそめる。
「そう、とくに羊君、君には残念なお知らせだ!さっきこの図書館に人間ハンターが入っていくのを見たよ!」
「…は?」
ユウは動揺を隠しきれなかった。
「本当なの……?」
コラットはニコニコと微笑みながら言う。
「本当だよ!それもあの人間ハンターはかなり強そうな奴だ!」
「……そんな」
「…チッ、おいユウ、早くここから…」
ランスがユウの腕を掴んだ時だった。
ガタッ!と音を立てて部屋の外の本棚が動いたかと思うと、その中から人間ハンターの紋章が刺繍された白い軍服を着た者がこちらに向かって歩いてきた。
左側には剣を刺しており、その背中からは隠しきれない殺気が溢れている。
一見人のような外見をしているように思えたが、頭には狼か犬の白い耳が、下半身にはやわらかい白い尾が生えている。
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作者名:あまちゃん | 作成日時:2023年11月20日 6時