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「…っ!おい、ユウ、さっさと行こうぜ」
二人はコラットに背を向けると、足早に三階に続く階段へと歩いていく。
「あっはっは!つれないなぁ!」
その後ろでコラットがにこやかに手を振るのが見えた。
、
「…入れるよ」
隠し部屋の扉の前でユウが囁くと、ランスはごくりと唾を呑み込んだ。
ユウがドアノブを回すと、ギィィ……と音を立てて扉はゆっくりと開いた。
中は暗く、明かりは一つも点いていない。
二人はそっと部屋の中に入る。。
そしてしばらく狭い廊下を歩いていると、急に開けた場所に出た。
そこは書斎のような部屋だった。
大きな本棚には本がぎっしりと詰まっており、その奥にも本棚があるようだった。
そして壁には油彩画がずらりと貼られていた。
様々な絵画が飾られていたが、不思議なことにその絵画に描かれている人物のほとんどが後ろ姿だった。
まるでこちら側をわざと避けているかのような、そんな気さえする。
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作者名:あまちゃん | 作成日時:2023年11月20日 6時