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ユウがそう思った瞬間、くまのぬいぐるみの手がユウに襲いかかった。




(!?)




ユウは咄嗟に右に避けると、床にくまの爪の跡がくっきりと残っていた。




ひゅっと喉が鳴る。




「うわっ!いきなり何すんだよ!」




ランスも必死に攻撃をかわしている。




どうやらあのくまのぬいぐるみはユウたちを狙って攻撃しているらしい。




「くそ……逃げてばっかりじゃ埒があかねぇ!」




(どうしよう……このままじゃ)




ユウが考えているうちにも、くまのぬいぐるみの攻撃はどんどん激しさを増していく。




「おい!ユウ!逃げんなよ!」




ランスの怒鳴り声にユウははっとして顔を上げた。




「そいつと向き合うんだ!勝てねぇ相手じゃねぇぞ!」




「でも……どうやって……」




ユウは怯えたように言った。




ぬいぐるみが襲ってくる中で、まともに戦えるはずがない。




するとランスはにやりと笑って言った。




「決まってんだろ!ぶん殴る!」




(えぇ……)




そんな脳筋的なことできるわけないよ、とユウが言う前に、ランスはくまのぬいぐるみに回し蹴りを決めていた。

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作者名:あまちゃん | 作成日時:2023年11月20日 6時

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