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「誰からも慕われていた彼だが、あるとき、私は彼と少し言い合いになってしまってね」
ウィリーはどこか遠くを見るように目を細める。
*
「ウィリー、どうしてわかってくれないんだ!このままだと君が壊れてしまう…!」
「邪魔しないでくれ、俺は…俺は、作らなきゃいけねぇんだ…!」
「…ウィリー、君は…」
「…悪い、少し一人にしてくれねぇか」
「…」
*
「…それからしばらく後、研究所のすぐ近くの建物が爆発してね、彼はそれに巻き込まれてしまったんだ」
「…そうなん、ですか」
「研究仲間から聞いた話、彼は買い物に行った帰りだったそうだ、警察から渡された袋には、チーズケーキ…私の好物が入っていてね、それに彼のケータイには、私と仲直りしたい、という内容のメッセージがあったんだ…本当に…馬鹿な話だよ」
ウィリーはフッと目を伏せた。
ユウはその目を見るといたたまれなくなった。
「その後私はどうしても彼のことが忘れられなくてね、どうにかして彼の死を無かったことにできないかと考えたんだ」
「でもそれを成し遂げる前に私も…こんなざまだ」
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あまちゃん(プロフ) - リョウナ@幽霊さん» コメントありがとうございます!そんなに褒めていただけて嬉しいです😭励みになります🔥💪🏻 (10月23日 17時) (レス) id: 86f5249162 (このIDを非表示/違反報告)
リョウナ@幽霊 - この作品好きです!めっちゃ大好きです!!更新とか頑張ってください!! (10月23日 16時) (レス) @page23 id: e32eeebb6a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あまちゃん | 作成日時:2023年10月1日 8時