検索窓
今日:19 hit、昨日:0 hit、合計:962 hit

ページ41

「…大切な人」




ユウはそう言われてイリアやランス…いつも自分のそばにいてくれた人達の顔を思い浮かべた。




「…はい、居ます」




「……もしもの話、その大切な人を手にかけてしまった時…ユウクンはどうする?」




ウィリーが何を言いたいのかユウは一瞬分からなかった。




大切な人を手にかける。



つまり、その人のことを忘れてしまうということなのだろうか?



もし、自分がイリアやランスを殺してしまったら……きっと自分の心は壊れてしまうだろう。




そんなユウを見てウィリーは苦笑した。




そしてまた話し出した。




「私がこうして研究を続ける理由はね、贖罪だよ」




ウィリーは書き物をする手を止め、ユウに向き直る。




ユウはその目を見つめ返す。




その表情は今まで見たことのないくらい真剣だった。




ユウは固唾をのんでその先の言葉を待つ。




「私は昔、まだ生きていたとき、大切な友人が自分のせいで死んでしまったんだ」




「仲間思いの優しい男でね、いつも自分よりも他人の事を考えていた」




ウィリーは懐かしそうに語る。




ユウは黙って話を聞いていた。




その表情からは何も読み取れない。

・→←・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (5 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1人がお気に入り
設定タグ:オリジナル , ファンタジー , オリジナル作品   
作品ジャンル:ファンタジー, オリジナル作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

あまちゃん(プロフ) - リョウナ@幽霊さん» コメントありがとうございます!そんなに褒めていただけて嬉しいです😭励みになります🔥💪🏻 (10月23日 17時) (レス) id: 86f5249162 (このIDを非表示/違反報告)
リョウナ@幽霊 - この作品好きです!めっちゃ大好きです!!更新とか頑張ってください!! (10月23日 16時) (レス) @page23 id: e32eeebb6a (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:あまちゃん | 作成日時:2023年10月1日 8時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。