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「…大切な人」
ユウはそう言われてイリアやランス…いつも自分のそばにいてくれた人達の顔を思い浮かべた。
「…はい、居ます」
「……もしもの話、その大切な人を手にかけてしまった時…ユウクンはどうする?」
ウィリーが何を言いたいのかユウは一瞬分からなかった。
大切な人を手にかける。
つまり、その人のことを忘れてしまうということなのだろうか?
もし、自分がイリアやランスを殺してしまったら……きっと自分の心は壊れてしまうだろう。
そんなユウを見てウィリーは苦笑した。
そしてまた話し出した。
「私がこうして研究を続ける理由はね、贖罪だよ」
ウィリーは書き物をする手を止め、ユウに向き直る。
ユウはその目を見つめ返す。
その表情は今まで見たことのないくらい真剣だった。
ユウは固唾をのんでその先の言葉を待つ。
「私は昔、まだ生きていたとき、大切な友人が自分のせいで死んでしまったんだ」
「仲間思いの優しい男でね、いつも自分よりも他人の事を考えていた」
ウィリーは懐かしそうに語る。
ユウは黙って話を聞いていた。
その表情からは何も読み取れない。
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あまちゃん(プロフ) - リョウナ@幽霊さん» コメントありがとうございます!そんなに褒めていただけて嬉しいです😭励みになります🔥💪🏻 (10月23日 17時) (レス) id: 86f5249162 (このIDを非表示/違反報告)
リョウナ@幽霊 - この作品好きです!めっちゃ大好きです!!更新とか頑張ってください!! (10月23日 16時) (レス) @page23 id: e32eeebb6a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あまちゃん | 作成日時:2023年10月1日 8時