孤独な羊にアイを添えて 2

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「おや、お客さんかな？それとも、私の実験に協力してくれる被験者かな？」




「はいはーいちょっとお待ちくださいね〜！」




ウィリーはユウ達の前に衝立を置くと、スキップをしながらドアに向かっていく。




「…なんか、すごいな、あのおっさん」




ランスが遠い目でウィリーを見る。




ウィリーが扉を開けると、そこにはある紋章が刺繍された軍服を身に着けた鳥がいた。




隙間から見ていたユウにはその紋章に見覚えがあった。




(あの紋章…確か、ヒトツメさんの家を出たばっかりの時に会ったウサギとキツネにもあった気が…)




「突然お尋ねしてしまいすみませんね、ワタクシ、人間ハンターという組織の者でして」




「人間ハンター」という言葉を聞き、ユウは体を震わせた。




「おやおや、これはまた珍しい客が来たものだね」




「おや？あなた、人間じゃありませんね？」




軍服の鳥男はウィリーを見ると少し驚いたような素振りを見せた。




「ああ、そうだとも！私はとっくの昔に死んだ研究者兼発明家さ！」




ウィリーは自信満々にそう答える。




「そうでしたか。…実はここ数日、この世界に人間が紛れ込んだという情報が入りまして…」




鳥男は突然会話を止め、部屋の奥を見た。

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