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ユウは目を見開く。
「階段から落ちたお前を守る為にな、庇って頭打って死んだんだってよ」
Cはまるで武勇伝を語るかのように偉そうな口調でペラペラと話し出す。
「ちいと肩が当たっちまってなぁ、悪気はなかったんだわ、だから許してくれるよな?ユウ兄ちゃんよぉ」
その瞬間、ユウの中で何かが弾ける音がした。
「……何が悪気は無かった だ」
「……」
あの時、Cに突き落とされた時、明らかにCは悪戯が成功した子供のように笑っていた。
思い出すだけで吐き気がする。
「わざとやった癖に……!」
ユウはCを睨みつける。
Cは胸ぐらをつかむ手を緩めた。
「あー、なんだ、バレてたのか……で?だから何だってんだ、よ!」
Cはユウの頬を殴った。
ユウは力なくその場に倒れ込む。
そして今度はユウの髪の毛をつかみ無理やり顔を上げさせた。
「どうして弟が巻き込まれなきゃいけなかったかって?それはな…お前がしぶとく生きてるからだよ」
Cはユウの顔を覗き込む。
「とっとと死んでいりゃぁ弟も巻き込まずに済んだのにな」
「なぁ、お前のせいだぞ?」
「お前が弟を殺したんだぞ?」
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あまちゃん(プロフ) - リョウナ@幽霊さん» コメントありがとうございます!そんなに褒めていただけて嬉しいです😭励みになります🔥💪🏻 (10月23日 17時) (レス) id: 86f5249162 (このIDを非表示/違反報告)
リョウナ@幽霊 - この作品好きです!めっちゃ大好きです!!更新とか頑張ってください!! (10月23日 16時) (レス) @page23 id: e32eeebb6a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あまちゃん | 作成日時:2023年10月1日 8時