孤独な羊にアイを添えて 2

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何か糸のようなものが首に巻き付いていく。




俺とユウがずっと一緒にいるためには？




誰にも邪魔されない為には？




ユウはまだ生きている。




きっと此岸に帰ることを諦めていない。




向こうの世界に帰って、いじめがバレたとして、Cが退学処分となったら、ユウはどうするだろう。




新しい"友達"を作るのだろうか。




...嫌だ




そんなの嫌だ




捨てられるだなんて、絶対に嫌だ




やはり此岸に帰らせない方がいいのか？




ずっとこの世界で一緒に...




...............




.........




...いや




そんな事しなくてもいいか。




「...」




俺は首に絡みつく赤い糸を手に取る。




その糸は俺が歪んだ感情を募らせるごとに太くなっている。




我ながらいい策を思いついた。




初めからこうすれば良かったのだ。




「待っててね」




今助けてあげる。




そうすればずっと一緒にいれるもの。




これは仕方のないこと。




だから許してくれるよね。




「...兄さん」




＊

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