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だらだらと冷や汗が頬を伝い、呼吸は荒くなる。
ヒトツメは家を飛び出し、周囲を探し回った。
しかし何処にもいない。
何処に行った？ 何処に行った？
自分が目を離さなければ…？
やはり自分は間違えた選択をしてしまったのか？ もう取り返しがつかないのだろうか……
外には人間ハンターがいる。
万が一見つかってしまえば…ヒトツメは何度も羊の少年の名を呼んだ。
返事は無かった。
「…必ズ見ツケル」
ヒトツメは走りだした。
もし間に合わなければ、自分は自分を許せない。
羊の少年を1人にしてしまうような自分など、もう要らないのだ。
守らなければいけないものを守れない自分など。
しばらくして、小さな町に着いた。
家から近いこの町にならいるかもしれない。
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作者名：あまちゃん | 作成日時：2023年4月9日 22時
