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ページ14

「...」




少年はどもっしまう。




すると、男の子が少年の耳元に顔を近づけてきた。




「...人間なんでしょ、君」




「?!」




少年は驚いた表情をする。




何故わかったんだろう。




心臓がバクバクする。




冷や汗が流れる。




「ああ、やっぱりそうなんだ」




男の子は笑顔で言う。




「どうして……」




「僕元々鼻が良いんだ。だから、人間の匂いとか、すぐ分かっちゃうんだよ。それでね、君はここの子じゃないよね」




「……。」




少年は何も言わない。言えない。




「まあいいけどね。とにかく、何か頼みなよ。お腹空いてるんでしょ?」




少年は戸惑いながらも、小さくコクリと首を縦に振った。




「じゃあ決まりだね!すみませーん!!」




男の子が大きな声で店員を呼ぶ。




「はい、ご注文をお伺います」




「えっとね、僕はオムライスで...」




男の子が少年の方を見る。




少年は慌てて言う。




「えっと……その……オム……ライ……スで……」




「かしこまりました。少々お待ち下さい」




店員はニコリと笑い、厨房の方へ消えていった。

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作者名:あまちゃん | 作成日時:2023年4月9日 22時

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