東の海の料理人？【ワンピース】 (ページ38)

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朝食を済ませて片付けをしながら昼食のメニューを確認し、足りない仕込みを終わらせて、ポケットからノートとペンを取り出す。

今朝のメニューとレシピ、その他諸々を書き記してから、長テーブルに突っ伏す。

この島に留まるのは後２日。
何とかして船を降りなければ、また暫くは海中で過ごす事になるだろう。

全身を襲う酷い筋肉痛に、深い溜め息を吐きながら、それでもふらっと立ち上がる。

ベポに今日のおやつはティラミスにしてあげると約束したのを思い出し、生地の製作に取り掛かる。

ビスキュイを絞り出し上にかけた粉糖が溶けるのを待っている間に、目についたスパイスボトルを手に取る。

「クミン、カルダモン、シナモン、クローブ……あと、コリアンダーに、ターメリック｣

実家でも、カレーや肉料理を作る際には幾つかのスパイスを調合したりしていたが、ここにあるのはそれを凌駕する種類のスパイス量。

もし、これらを自在に使えるようになったとしたら……───？

手の中にあるスパイスボトルをきゅっと握り締める。

……出港まで、あと、２日。

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