東の海の料理人？【ワンピース】 (ページ25)

今日:3 hit、昨日:19 hit、合計:90,982 hit

24:情緒不安定ページ25

「ちょま、え、えええ！？」

ベタっと窓に張り付いたAちゃんは一頻り叫んだあと、へたりと床に座り込んだ

「海の、中に……」

「だ、大丈夫？」

「大丈夫じゃありませんよ！船は！？食材は！？調理器具は！？」

取り乱した様子のAちゃんはギュッと俺の胸倉を掴んで立ち上がったかと思えば、ずるずると沈んでいく。

……情緒不安定だけど、ちょっと面白い。

でんでん虫の向こうから聞こえてきたAちゃんの悲鳴に船長室まで駆け付ければ、顔を真っ青にしたAちゃんと、満足気な表情でラーメンを啜ってたキャプテンが居た。

「今日からテメェはこの船の料理人(コック)だ。
朝食は８時、昼飯は13時、夕食は7時、食材はテメェが管理しろ、次の島までの期間は航海士に聞け」

「いや、そんなの困ります！！私はやらなきゃならないことが…！」

「俺はトラファルガー・ローだ」

「話を聞け！！！！？？？？」

ぜーはーと息を荒くするAちゃんだが、キャプテンは取り合わずに医学書に視線を落とす。

ぎゃいぎゃいと騒ぐAちゃんに目もくれず、キャプテンは俺に視線を寄越す

「ペンギン、ソイツは食堂の向かいの部屋だ。案内してやれ」

「ア、アイアイキャプテン……じゃ、Aちゃん」

「っ～……！！」

未だに騒ぎ立てるAちゃんには申し訳無いけど、ちょっと担がせてもらって、船長室を後にした

・