東の海の料理人？【ワンピース】 (ページ19)

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18:ポーラータング号ページ19

買い込んだ食料を船に運び込んだ。
海上に上がっているポーラータング号には帆を張っておらず、両手に袋を抱え、背中に古いリュックを背負った小さな女の子は「おっきい船ですね～」なんて言いながら、警戒する素振りも見せず、船に乗り込んだ。

我らがハートの海賊団には、残念ながら料理人が居ない。

それでもキャプテンに惹かれて続々と増える仲間達には、食事を提供しなくちゃならない。

当番制にも限界を感じ始め、キャプテンも漸く料理人探しに前向きになった矢先に現れたのが、この子だった。

「あ、そう言えばまだ名前聞いてなかったな。俺はペンギン」

やっぱり俺も両手に荷物を抱えて、その子を案内しながら船内を進む。

「私はAです、東の海(イーストブルー)から来ました」

「へぇ！俺らは北の海(ノースブルー)出身なんだ。東の海は平和だって聞くぜ」

「えぇ、とっても穏やかな海域ですから、っと、広い食堂ですねー！」

厨房はこっちだぜーと言えば、ふらつきながらも追い付いてきて荷物をおろしたAちゃんは、ふぅ、と額に浮かんだ汗を拭った

「晩飯はいつも19時位なんだけど、」

「じゃあそこをめがけて作りますね。あ、っと、フライパンと食器の場所だけ教えてもらえます？」

「あ、ああ！」

19時までと言えば、あとほんの二時間ちょっと。
早速袋から食材を取り出したAちゃんに調理場を軽く案内すると、彼女はふむ、と頷いて、リュックから真っ白なエプロンを取り出し、キュッと腰に巻き付け結んだ。

「っし、じゃ、始めるか」

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