東の海の料理人？【ワンピース】 (ページ17)

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16:上陸ページ17

島を出て一年。ゆっくりと、しかし順調に航海を続けていた私は、何とか"偉大なる航路"に入ることに成功した。

途中には海王類や海賊に出会すなど、もちろん危険な事だって大いにあったが、まぁなんとか、生きていると言う訳だ。

さて、そんな私の視線の先には、新たな島が。

新世界に入って初めての島にワクワクしながら舵を切り、港に船をつけた。

東の海(イーストブルー)を航海している間に手にいれた折り畳み式の屋台を背中に背負い、お金と愛用の柳包丁だけを持って陸に上がる。

私の航海のしかたは専らこうだ。
目についた島に片っ端から上陸し、その土地の特産物で究極の一品を完成させる。

移動式の屋台で料理を出しながらお金を稼ぎ、納得のいく料理が完成すれば、島を出る。

さてさて今回の食材ちゃんはどんな子かな、なんてるんるんで歩いていれば、前方不注意。
どん、と何かにぶつかって、そのまま盛大に尻餅をついた。

「っぅぃっ…！」
「でっ！？」

「わ、悪ぃ！怪我はねぇか！？」

焦った様子でしゃがみこんだ男性は、可愛らしいキャスケット帽子を被っていて、頭頂部の赤いポンポンが、忙しなく動く彼に会わせてふるふると揺れる。

「あはは、大丈夫です！此方こそぶつかってしまってすみませんでした」

手を差し出してくれたので、遠慮なく掴んで立ち上がれば、キャスケット帽の彼はほっとしたように口元を緩めた

「いや、それなら良いんだ、じゃあ…」

「あ、すみません、ぶつかりついでに、一つ伺っても良いですか？」

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