温かな温もりに包まれて ページ37
赤坂さんも、一緒に帰ろうと誘ったが｢私は大丈夫だから｣と断られ私は三橋くんの隣に並び乍歩いている。
どうやら三橋くんは怒っている様で…赤坂さんと別れてから、一言も話さず黙々と歩く。
もしかして、赤坂さんと一緒に帰れなかったから?そんな考えが頭を過り、私は｢赤坂さんなら、今走って行けば直ぐに間に合うよ｣と声を掛けてみた瞬間、ﾋﾟﾀｯと足が止まった。
嗚呼、やっぱりそうだったんだ。と視線を爪先へと下し｢私は大丈夫だから｣何て強がり交え、三橋くんの背を押す。
｢…俺が、今どんな気持ちか分かる?｣
｢えっ、と…怒って、ます｣
尻切れ蜻蛉の様に声が徐々に小さくなる。こんなに見て直ぐに分かるなら、もう問題でも何でもない。
私は｢私のせいでごめんなさい｣と謝ると、私は腕を優しく掴まれ気がつけば三橋くんの腕の中へ居た。
何で?どうして、私は…抱き締められてるの?疑問は膨れ上がりそのまま口から溢れ落ちる。
｢Aちゃんは女の子だって、自覚ある?｣
｢あ、あります。其に赤坂さんも、女の子です…｣
自然と敬語になってしまい乍も、気を付けろと言われていたのにこんな事が起こり、怒ってるのかな。と考えた私は頷いておく。
｢確かに、アイツも女の子だけど…今回は心臓止まるかと思った。何でそー顔に傷付けるかなｧｯ｣
大きな溜め息と共に、赤く腫れた反対の頬を指先でﾌﾞｽｯと差されれば｢変な所で行動力あンのな｣と言われお礼を返すと、褒めてねｪと返される。
｢頼むから、もう…無茶はしないって約束な。本当、びびった____｣
一層強く抱き締められるのを感じ乍、何度も頷いた。何時もあんなに笑って揶揄う三橋くんの声は、微かに震えて聞え私は｢ごめんね｣ともう一度謝る。
｢でも、赤坂さん危なかったし…ｯ殴られたのは痛いし怖かったけど、後悔はしてないから｣
｢そういう子だよな、本当。危なっかしいンだからよAちゃんはｯ｣
困ったように笑い、ぐしゃぐしゃと私の髪を乱雑に撫で｢寿命十年くらい縮んだ｣と話す三橋くんの腕の中は、酷く安心した。
｢特別に俺がAちゃんの事守ってやるよ、報酬はやっぱステーキ____とレスカな｣
｢ｯた、高い____それに、私はだいじょーｯ｣
最後まで言い切る前に、胸元へ抱き寄せられ遮られる。その行動がまるで反論するな、と言うように聞こえた。
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asasas(プロフ) - 今まで見た小説の中で1番好きです (2023年3月6日 23時) (
レス) @page46 id: 279c9e9ea7 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - すっごく面白かったです！！ 京子さん、、途中で嫌になったけどねwww でもすっごく良かったです！！ (2022年8月6日 20時) (レス) @page26 id: 4bcda9126d (このIDを非表示/違反報告)
夜 . - らなのMonOさん» 読んで頂きありがとうございます！少し子どもっぽい三橋に成ってましたが、楽しんでもらえた様で嬉しいです！ (2019年1月2日 18時) (レス) id: 7f1a5ac1a8 (このIDを非表示/違反報告)
らなのMonO(プロフ) - 三橋が可愛いすぎて辛かったですww青春って感じがして面白かったです！ (2019年1月1日 12時) (レス) id: dce8680b38 (このIDを非表示/違反報告)
夜 . - Snさん» Snさん、此方も読んでくださってありがとうございます！子ども染みた悪戯をしそうだな、と私自身書いていて楽しかったです笑 未だどのようなモノを新しく書いていくかは未定ですが、参考にさせてもらいます！ (2018年12月30日 13時) (レス) id: 7f1a5ac1a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜 . | 作成日時：2018年12月6日 22時
