エンマ大王の護衛ちゃん (ページ9)

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　その3 ページ9

～洋服屋～

『すごい…お洋服ってこんな感じなんだ!!』

Aは初めて見た洋服に目をキラキラ輝かせていた

店員「いらっしゃいませ！何かお探しですか？」

『あっえっと…』

「こいつに似合う服を選んでやってくれ」

「まぁ、かわいらしいお嬢さんですね！
ではこちらのワンピースなどいかがでしょうか」

「おお！良い感じだな！A、試着してみたらどうだ？」

『あっ、うん…』

トントンと話が進んでいってしまった…

試着室の中

『一応着てみたけど、本当に似合っているかな…？これ…』

鏡には、どこか品の良いお嬢様のような服を着た私が立っていた

『この姿をエンマに見せるのは恥ずかしいけど、待たせるわけにもいかないし…』

悩んだ末、私は勢いよく試着室のカーテンを開けた

「おっ、A遅かったな…」

私を見た瞬間エンマは固まった

『あっやっぱり似合わなかった感じ？』

「ｯいやいや！すっげぇ似合ってるぞA!!」

『お世辞ありがとう、エンマ』

「お世辞じゃねぇって！」

「あっ着替え終わりましたか？
あらぁ～可愛いですね～！まるで休日のお姫様って感じです!!」

店員さんが凄い勢いで誉めまくる
まぁ仕事だもんね…

「店員の言うとおりだ、本当によく似合ってる」

照れくさそうにエンマは言う

『そこまで言うならこれにしようかな』

お世辞だったとしても、エンマに誉められて心が暖かくなる

お会計した後、店員さんがポニーテールをほどいてみたらもっと可愛いかも！という助言を受けたのでほどいてみた

「全然雰囲気変わったな…本当にAか？」

『失礼ね、ちゃんと私よ』