【ky】最終兵器と白銀少女【実/況/者】 (ページ20)

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18話　風邪ではなくページ20

ky「ケホッ、ケホ」

『大丈夫…?』

ky「ううん、全然大丈夫じゃない」

『よかった』

ky「うぇえ!?」

なんだ、そこは心配してくんないのか…w

『だって、ほんとに大丈夫じゃなかったらそんなこと言わない』

ky「お、Aも俺のこと攻略してきてんじゃん!」

『こ、攻略…?』

あー、なんか嬉しい。

いや、普通は心配されたら嬉しいんじゃねぇの、って思うしょ?

でもさ、めっちゃ心配してくれるAも可愛いし、冷静なAも可愛いんだよ。

結論:どんなAも可愛い。

うん。さすがにキモいな…w

『ねぇ、ほんとに大丈夫…?風邪…?』

ky「ううん?声でかいせいでたまに渇れるだけ」

『そ、そうなの…?』

ky「おう!だからほんとに心配ねぇって!どうせすぐ戻るしさ」

『…うん』

ky「綾鷹飲んでればすぐ治るから大丈夫」

『うん……?』

あ、今「綾鷹にそんな効果が…?」って感じで考えてる。

かわい…いや、最近「可愛い」って言い過ぎてるからやめとこ。

…「可愛い」の他になんかあるかな。

「好き」はダメ。これも言い過ぎだから。

…

ヤバい。

みんななんとなく察してくれてると思うんだけけどさ、

語彙力なさすぎてなんっも思い付かない…w

『どうしたの…?』

ky「へ!いや、なんでもない!」

『…??』

ky「それよりさあ…Aって、俺がいつもでっけぇ声で喋ってて、うるさいって思ったりする?」

『もう慣れた』

ky「ほんと!?よかったぁ～!!ケホッ」

『あ…もう、大きい声出しちゃダメだよ…!』

ky「…!…うん」

『?』

ああ、危ね…

ちょっと怒り気味に「ダメだよ」って言ってきたのがかわいかったんだよね。

思わず言ってしまうところだったわ。

…いや、俺ならちょっと耐えるくらい楽勝だし。全然難くねぇし。

ky「ケホッ、ケホッ」

『あ…』

ky「ケホッ…あれ?A?」

Aは突然立ち上がって部屋から出ていってしまった。

え…俺なんか嫌がることしちゃったかな…!?

そんな不安も一瞬浮かんだけど、それはすぐにかき消された。

Aがなにかを手にして帰ってきたのだ。

そして、俺に差し出してきたのが…

『これ…』

ky「ん?綾鷹?」

『は、早く治さなきゃいけないから…飲んでね…?』

ky「…!!」

ああ…

あああ…

こういうのを天使って言うんだよな…!?

ky「無理!!かわいい!!超かわいい!!!」

『え…!???ちょ、キ…んん…!!』

ky「ん～」

Aの味。

を、満足するまで味わった。