10.認められますように ページ10
それから、色々な機械を試したり、
雑談したりした。
そしてもう夕方。
時間の流れって早い〜。
いやまぁ推しといるから当たり前か！
ただ、そんなことより私は類くんに聞きたいことがある。
「神代先輩って悩みとかありますか？」
これで答えてくれるかなぁ。
なんか類くんのことだから無いとか言いそう。
頼って欲しいのにな
「悩み、ねぇ…」
ほら、言うか悩んでる。
どんどん頼って欲しいのに
「僕、発明以外にも演出を考えるのが好きでね。」
！
悩み、打ち明けてくれるのかな。
「はい」
「でも、僕の演出は危険なものが多くてね。
中々僕の形を認めて貰えなくて。
そんなことしてるから勿論孤立したんだ。」
私は類くんの形、"なんでも挑戦"って感じがして好きだけどなぁ。
でも、世の中には色んな人がいるから。
だから、私みたいな人は少数なのかな。
みんな、危険なことはしたくないからかな。
…類くんの演出は、危険に見えて安全なのにな
「そうなんですか。
私は先輩の形、好きですよ？」
「ふふ、嬉しいよ」
私が言えるのはこれだけ。
本音を言うだけなんだ。
…もしかして。
"危険"なのはもしかしたら命に関わるかもしれないから。
だから、認められないのかもね。
「…孤立してるのなら、私が友達になります。
演出をつけたいなら、私がやります。
先輩がしたいこと、なんでもやります。」
…少しキザなセリフかな。
でも、本音をただぶつけただけ。
だから、きっと届いてるよね。
否、届いてて欲しい
「フフ、僕は大丈夫だよ。
でも、ありがたいね。」
「大丈夫な人間なんていません！！」
少し大きな声を出し過ぎたのか、類くんは驚いてる。
そりゃあそうだよね。
でも、頼って欲しいんだよ、私は
「大丈夫じゃないなら頼って下さい！！
弱音を吐いたところで離れませんから！」
…私なんか、そこら辺のモブだけど。
類くんのストレスを減らせるなら、喜んで引き受ける
「……ホントは、離れていくのが嫌だった。
僕の演出のどこが悪いんだろう。
僕のありのままを出してるだけなのに、ね。」
やっと。
やっと言ってくれた
「そうなんですね。
…でも、きっと、先輩の演出を受け入れてくれる人がいますよ」
「不思議だね。
Aくんが言うと、本当に聞こえる。」
事実を述べてるだけだからね
「寧々ちゃん以外にも認めて貰えると、いいですね」
いつか類くんが。
寧々ちゃん以外にも、認められますように。
何故か、そう思った
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yuki - はい！ありがとうございます！！ (2021年12月2日 16時) (
レス) @page41 id: 17169564a0 (このIDを非表示/違反報告)
みっつ - yukiさん» コメント、ありがとうございます！！とても好き、だなんて言ってもらえて嬉しい限りです！まだまだ未熟者ですが、頑張っていきます！更新頑張りますね！ (2021年11月26日 19時) (レス) id: dabfaac8d0 (このIDを非表示/違反報告)
yuki - とても好きな物語だったので更新宜しくお願いします (2021年11月26日 13時) (レス) @page33 id: 17169564a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みっつ | 作成日時：2021年10月21日 19時
