44."弱虫"な僕 ページ44
類side
「類くん、どんな話するの！？！？」
始まりは、この言葉だった。
「そうだね…」
話したことのある内容で1番に思い出したのは、Aくんの昔話、だ。
僕もあの話題に触れたいんだけど…
「！！……ぁ…。
……………ぇっと…ね…」
この様子は、物凄く話したくなさそうだねえ。
…残念だけど、仕方がない。
いつか、話してくれるのを待つのみ、だね。
…誰にだって、秘密はあるし
「Aくんと僕がSって話をしたなぁ」
「！る、いくん…。
そ、そうだね〜！話してた！」
ふふ、当たってたみたいだ。
…でも、こんなに不自然だとバレないかな…。
まぁ、その時は僕がどうにかしよう
「そんな話をするんだな〜！！」
司くんは何も気にしてないみたい。
…よかったね、Aくん
「なるほどね！！
類くん楽しかった！？！？」
「楽しかったよ」
「わぁ！！！！よかったね〜！！！」
えむくんも特に気にしてないみたい。
後は寧々…か
「へぇ、類とそんな話するんだ。
ところで、A、疲れてない？
なんかぎこちないよ」
…流石に寧々には少し勘づかれてるか。
…ここは僕がなんとかするべき…か？
「！あ〜、昨日勉強頑張ってたんだよね！」
「そうなんだ。
家帰ったらゆっくり休んでね」
どうやら、平気みたいだね。
なんとかなってるね
「あぁ、そういえばA、話したいことがある。帰る前に、2人で話さないか？」
…司くんが話…か。
…待て
「わかった、少し司と話してくるね」
「！待ってくれないか？司くん」
もしかしたら、あの話についてかもしれない。
何としても、止めないと
「…？ なんだ？」
「Aくんにあの話はやめてくれないか？」
なるべく、小声で話す。
"あの話"でも、司くんは伝わるだろう
「…類、すまない。
行くぞ、A」
あぁ、駄目だ。
止められない
「？うん、行こうか」
「…そうかい」
僕は、諦めるしか出来なかった
"弱虫"だなぁ
☆_________________☆
ワンダーステージ付近を探して行く。
寧々達には、「Aくんを近くで待っておきたい」と伝えておいた。
だから平気な…筈。
「…見つからない」
何処だろう。
どうしたらいいんだ…！
見つからない、何処だ？
…焦るのは駄目だ、冷静でないと。
あと探してないのは…
「あの場所、か」
探してみる価値はある…か。
「いつまでも弱虫じゃダメ…か」
強く、強くならないと、だね
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 163人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「プロセカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
yuki - はい！ありがとうございます！！ (2021年12月2日 16時) (
レス) @page41 id: 17169564a0 (このIDを非表示/違反報告)
みっつ - yukiさん» コメント、ありがとうございます！！とても好き、だなんて言ってもらえて嬉しい限りです！まだまだ未熟者ですが、頑張っていきます！更新頑張りますね！ (2021年11月26日 19時) (レス) id: dabfaac8d0 (このIDを非表示/違反報告)
yuki - とても好きな物語だったので更新宜しくお願いします (2021年11月26日 13時) (レス) @page33 id: 17169564a0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みっつ | 作成日時：2021年10月21日 19時
