26.煽りスキルが高い ページ26
「……フフ、君は面白い人だねえ。
一緒にショーをやるのはとても楽しそうだ。
でも……」
「類さん、司先輩は本気だと思いますよ、
類さんが今まで出来なかった演出だって、応えてくれますよ」
きっと、今寧々ちゃんはいないから断られる。
だったら、もう少し足掻くのみ、だよ
「その根拠はあるのかい？Aくん」
「根拠、ですか？
…未来が証明しますよ、そんなもの」
きっと類くんにここまで挑発的になったのは初めてだ。
だからか、驚いてる
「へぇ、Aくん、そんな顔も持ってるんだね。
未来が、ねぇ…。君には未来が見えるのかい？」
「秘密、ですね。
ただ、私は司さんの"本当の想い"が素晴らしいものだと思うだけ、ですよ」
「つまりは根拠は無いってことかい？」
「根拠？そんなものでものを考えてたら何もできないですよ？」
意外に私は煽りスキルが高いんじゃないかな
と思う、今だけ
「なんなら、私が類さんの演出に応えましょうか？
いいですよ、雷が落ちたって、ゾンビに追いかけまわされたって。火を吹く装置でも、木から飛び移ることも。全部、やりますよ」
「へぇ、それは面白そうだね」
あ、噛み付いた
今しかない。
チャンスは、今だ
「司先輩だって、出来ますよね？」
「雷にゾンビに火に木！？
出来る訳ないだろうッ！！」
「12000%の力、でしたっけ？
出すんですよねっ！」
「ッ！出来る、だろう！」
ほぼ強制的だな〜。
ま、いいか
「…ある意味チャンス、か」
類くんにとっても、寧々ちゃんにとっても。
私にとってもチャンスなんだよ
「やりますか？」
「…天馬くん、君が誘いたいのは演出家だけかい？」
「ん？いや、役者も探してるぞ。
できれば神代にも演出家としてだけでなく、
役者として出てもらいたいと思ってる」
「それなら、僕が推薦するもうひとりをメンバーに加えてもらえるなら、協力するよ」
おっ！これは！
「おお！…だが、そのメンバー、実力はあるんだろうな？」
「ああ、実力は保証する。
僕と一緒に、子供の頃からショーに触れているからね」
「すばらしい！一気にメンバーが増えたぞ！」
よし！類くん寧々ちゃん、勧誘成功！
「一緒にみんなが笑顔になるショーを作ろう、
天馬くん」
「司でいい。よろしく頼むぞ、類！」
「よかった。
改めてよろしくね、類さん、司先輩」
「司でいい！」
うーん、じゃあ…
「司でいこうかな」
「ああ、よろしく頼む、A！」
よし、ワンダショ結成されそうだな
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yuki - はい！ありがとうございます！！ (2021年12月2日 16時) (
レス) @page41 id: 17169564a0 (このIDを非表示/違反報告)
みっつ - yukiさん» コメント、ありがとうございます！！とても好き、だなんて言ってもらえて嬉しい限りです！まだまだ未熟者ですが、頑張っていきます！更新頑張りますね！ (2021年11月26日 19時) (レス) id: dabfaac8d0 (このIDを非表示/違反報告)
yuki - とても好きな物語だったので更新宜しくお願いします (2021年11月26日 13時) (レス) @page33 id: 17169564a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みっつ | 作成日時：2021年10月21日 19時
