14.エールの送り合い ページ14
神代類side
「ところで、昨日のAくんの悩み、詳しく教えてくれないかい？」
言ってしまった。
目の前にいるAくんはビックリしてた。
…困らせちゃった、かな
「すいません…。
詳しくは言いたく無いので…！」
…ということは。
昨日のことは、Aくんにとって辛い出来事、たったんだろうね
「…そうかい。
平気だよ、強制的に話せと言ってる訳じゃないからね」
聞きたかったけど、本人の意思で伝えた方がよっぽどいいからね。
残念だけど、我慢だ
「ありがとうございます。
神代先輩」
「トラウマなんて、人に無理矢理話すものではないしね。それを克服するかどうか、だよ」
…これは、僕からAくんへの自分なりのエールだ
「…ありがとうございます。
そろそろ、教室に戻りますね」
「ああ、また会おう、Aくん」
僕はこのくらいしか出来ないけど。
克服できるように無理はしない程度に頑張って欲しい。
応援してるよ。
そして、克服できたらでいいから僕に話して欲しい。
ファイトだよ、Aくん
「僕も頑張らないと、だね」
僕なりに、僕を認めて貰えるように。
Aくんだけじゃなく、僕も頑張らないと
☆_________________☆
Aside
教室には、寧々ちゃんがいた。
「寧々ちゃん〜！」
「朝からうるさいね、Aは」
あはは、ど正論だ。
「あのね！神代先輩と仲良くなってってるんだよ！」
「へー、あの類と。
まぁ変人同士だもんね」
酷い言いようだなぁ
「少なくとも神代先輩は変人じゃないよ！…多分。」
最後の多分大事だよ。
…多分だからね！
「Aの方じゃなくて類なんだ…。
それに類は変人だから」
「人間は誰でも変人ですよ！
それを個性と言うんだよ寧々ちゃん！」
「A知ってる？
それ屁理屈って言うんだよ」
え、屁理屈なの！？
「寧々ちゃん、屁理屈じゃなくて
無理にこじつけた理屈だよ！」
「それを屁理屈って言うの…」
ホント、寧々ちゃんは揶揄い甲斐があるよね〜
「寧々ちゃん揶揄うの楽しい」
「朝から疲れるからやめてくれる…？」
寧々ちゃんは朝から苦労人だね〜
「その調子で今日も頑張ろう！」
「Aのそのテンションどうにかしたら考える」
「あ、頑張るんだね！頑張れ！」
「人の話って聞いたことある？」
でも、寧々ちゃん、頑張ってね
「ま、私なりのエールってことで！」
「どこがエールなの…？」
私と一緒に、トラウマを克服できたらいいな。
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yuki - はい！ありがとうございます！！ (2021年12月2日 16時) (
レス) @page41 id: 17169564a0 (このIDを非表示/違反報告)
みっつ - yukiさん» コメント、ありがとうございます！！とても好き、だなんて言ってもらえて嬉しい限りです！まだまだ未熟者ですが、頑張っていきます！更新頑張りますね！ (2021年11月26日 19時) (レス) id: dabfaac8d0 (このIDを非表示/違反報告)
yuki - とても好きな物語だったので更新宜しくお願いします (2021年11月26日 13時) (レス) @page33 id: 17169564a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みっつ | 作成日時：2021年10月21日 19時
