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10つ目の"好き" ページ10












そこに立っていたのは、信じられない人物だった











「……絵名?」












中学の時よりも大人びているだろうか、でもやっぱり全然その見た目は変わってない気がする












「……うそ、なんで…………」













「やっほ、絵名。
中学ぶりだね」













「なんで、いるの?」















「絵名とお話がしたかっただけだよ」


















何故か、私の心は妙に落ち着いていた













逃げたくない














立ち向かわないと















「……私と話したいこと……?」













「うん。
だから私はここにいる」












絵名とまた話したい












絵名の絵を見たい













だから、言わないと!













「……絵名、あの時はごめんね」














「あの時って……。
あんたが褒めた時の……?」













「うん。
絵名の絵は努力をして完成したモノなのに、私がそれを才能の一言で片付けて、ごめん」






絵名はずっと黙ってて







だから、少しずつ不安も大きくなってって、逃げたくなったけど、折角絵名と会えたんだ。







だから、全部言わないと、じゃないと後悔する







「……あの時の私の発言は馬鹿だったよね、そんなことはわかってる。」







絵名はまだ黙っていて








それが私の不安を煽っていく







「私は、東雲絵名って人間が好きで、絵名の絵が好きで…。あの時の絵名が苦しそうだったのもわかってた」







言わないと







後少しなんだ、頑張らないと







「だから、絵名が少しでも楽になってくれればと思って…言ったんだけど、本当馬鹿だよね。
ごめん」













「……それで、あんたはどうしたいの」















やっと絵名が口を開いたと思ったら、それは意外な発言だった













私は、どうしたいか……













「私……私は、絵名とまた仲良くしたい!
絵名の絵を見たいし、絵名と遊んだりもしたいから……また、関わりたい」














「……あのね、私はあの時のこと、もう怒ってないから」













その言葉に目を見開いた











なんで、どうして











絵名は私のことが嫌いなハズで……だからあの一件から話してなくて












高校生になって、絵名とはもう関わりなんてないって、そう思ってたのに














なんで、絵名は怒ってないの、嫌いじゃないの?








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設定タグ:prsk , ワンダーランズ×ショウタイム , 天馬司   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:みっつ | 作成日時:2022年5月9日 14時

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