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元気なおばあちゃんがやっている駄菓子屋。
クーラーが効いていて涼しい。
私は、おばあちゃん家に帰る勢いでここに通っている。
「おばあちゃん、アイス換えに来た!」
「いらっしゃい。よく来たねぇ!」
ストッカーからアイスを取って、当たり棒と一緒に差し出すとカウンターで棒とアイスを引き換えてくれる。
「お腹冷やさないようにねぇ」
「うん!また来るね。」
アイスを引き換えて、クルリと後ろを振り返るとまたもや金髪が二つ。
なんだ、駄菓子屋さんに買い物に来てたのか
弟が私と入れ替わるようにカウンターでおばあちゃんとやり取りしている。
私も帰ろうと金髪兄の横を通り過ぎようとしたが前に進めない。
自分の腕を見るとがっしりと掴まれていた。
「帰んの?」
「そうだけど…」
ジッと見てくる金髪兄。
アイスが溶けるから離して!
「何してんだよ兄貴」
出かかった言葉は、後ろからかけられた声に飲まれて出てくる前に息の根を止められた。
声に振り返れば、私と同じアイスの袋を二つ持った金髪弟。
その顔には、むっすーっと効果音がつきそうな表情。
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作者名:はいず | 作成日時:2021年11月19日 21時