【Beginning of everything】 ページ20
蘭くんと竜胆くんとは、あの日以来よく会うようになった。
というより、どちらかと言うと見かけたらいつも絡まれている。
最近、話していてわかったのは、二人は中学生だと言うこと。
敬語を使おうとしたら蘭くんに頬を抓られた。
第一印象はあんなだったけど、なんだかんだお兄ちゃんみたいな人達だなと今は思う。
ある日、学校の帰りに公園の前を通っていると、少し前に、ここで取っ組み合いをした男の子が声をかけて来た。
「おい!」
「何?」
視線を向けると目を泳がせて、あーとかうーとか言ってる。
「ちょっといいか?」
「…いいよ」
公園のベンチに移動して男の子が喋りだすの待っていると、照れくさそうに目線を逸したまま頭を掻いている。
「…は…っ、た…」
「え?」
「この前は…その…悪かった」
驚いて男の子を振り返ると顔が真っ赤になっている。
「怪我もさせたし…」
「…私も、ごめんね」
目を見て伝えれば、顔がパァと明るくなる。
「なぁ…友達になろうぜ!」
「うん!なろ「Aー、何してんの?」
声のする方へ顔を向けると蘭くんと竜胆くん。
本当にいつも一緒にいるなと思う。
二人に向かって手を振ると、二人ともこちらに歩いて来た。
相変わらず歩く姿が怠そう
「蘭くん、竜胆くん!友達と話してた!」
立ち上がって二人に近づくと竜胆くんがあっと声を出した。
「そいつ前に揉めてた奴だろ?」
「仲直りした!」
「ふぅーん、よかったな」
そう言って、いつも見たく頭を撫でる蘭くん。
やっぱりお兄ちゃんがいたらこんな感じなのかな…
嬉しくて思わず頬が緩む。
「あ、俺…もう帰る!」
男の子はそう言って立ち上がると走って行ってしまった。
「あー、まだ名前言ってないのに!」
「また会えるんじゃねぇーの」
「そうだね!あ、私も寄り道になるからもう帰る!」
気をつけろーと言う二人に手を降って公園を出た。
「ムカつく…」
「おもしろくねぇ」
二人、顔を見合わせて不敵に笑う。
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はいず(プロフ) - ATR214YSさん» ありがとうございます(*^^*)なかなか時間が作れず待たせしてしまい申し訳ありません!更新頑張りますので、またお時間のあるとは是非お付き合いいただけると嬉しいです! (2021年12月17日 20時) (レス) id: 99916fa5c7 (このIDを非表示/違反報告)
はいず(プロフ) - ttakedasaki0906さん» コメントありがとうございます!ゆるゆる更新でお待たせしてしまい申し訳ありません!これからも引き続き、更新頑張りますので、お時間のある時にお付き合いいただけると嬉しいです(*^^*) (2021年12月17日 20時) (レス) id: 99916fa5c7 (このIDを非表示/違反報告)
ATR214YS(プロフ) - 待ってましたっ更新お疲れ様です! (2021年12月9日 18時) (レス) @page47 id: 5cda5f5352 (このIDを非表示/違反報告)
ttakedasaki0906(プロフ) - 楽しみに続き待ってます! (2021年12月7日 8時) (レス) id: 732dff87b6 (このIDを非表示/違反報告)
はいず(プロフ) - Marie Lunaさん» 温かいコメントありがとうございます!励みになります!時間の許す時に更新できればと思いますので、お暇な時にでもお付き合いいただけると嬉しいです(*^^*) (2021年11月19日 6時) (レス) id: 99916fa5c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はいず | 作成日時:2021年10月16日 13時