隣のツッパリくん【今日から俺は!!】 (ページ11)

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そして待ちに待った放課後。

俺はいつも帰りに待ち合わせするサ店の前でAを待つ。

暫くして前の方から歩いてきたAは俺を見つけるなり駆け寄ってきた。可愛いな。

『相良くんお待たせ！』

「おう、行くか」

頷いたAは俺の隣にピッタリとくっついて歩き出す。

それからAの家に着くまで常時そのタイミングを待ち構えていたがソレは来ることなく家に到着した。

『相良くん、ありがとう。また明日ね』

別れの挨拶をしてにっこりと笑う彼女。

ん？

待て待て待て待て

忘れてる？

ンな事あるか？

呆気にとられているとAは不思議そうに俺を覗き込む。

『相良くん？』

「 …A、何か忘れてねェか？」

『忘れてる？』

「ホラ、俺に渡すモンとか」

『何か借りてたっけ？』

Aは本当に分かっていない様子で首を傾げている。

「 …いや、やっぱなんでもねェ、変な事言って悪ィな」

虚しくなった俺はそれだけ言ってAに背を向けて歩き出す。

数歩歩けば、背中に小さな衝撃。

振り返ればソレはAで、身長差のせいか、俺を緩く抱きしめながら上目遣いで見上げる姿に心臓がキュッと締まった。

『んふふ、相良くん、はい』

パッと俺の前に出されたのは可愛らしくラッピングされたタルトだった。

「、ッ！お前、無ェんじゃなかったのかよ」

『相良くんがずっとソワソワしてたから面白くて、意地悪しちゃった』

えへへ、と笑うAがあまりにマブすぎて無意識にキスをする。

『わ、相良くんここ外だよ』

恥ずかしそうに顔を手で覆うAの両手を無理矢理どかしてもう一度キスを落とした。

「俺を揶揄うなンざいい度胸じゃねェか」

『へ？』

「コレはお仕置きが必要だねェ？」

俺がそう言うと顔を真っ赤にしたAをこの後たっぷりと愛してやったのは言うまでもない。

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