11話(後編) ページ20
「ははははははは！！！」
リーバルは立ち上がり急に大きな声で笑い出した。
「いいねぇ、キミ！見る目あるじゃないか！
というか、他のやつらが見る目がなさすぎるんだ！」
なにがなにやら、びっくりしすぎて瞬きも忘れたが、そう言われて
あぁ、リンクのことか。
と気づく。英傑たちの要になるリンクを敵対視しているリーバルにとって、今のわたしの言葉はかなり嬉しいものだったらしい。
だってみたことないもん。こんなに機嫌がよさそうなリーバルさま。
リーバルさまだってリンクさまと負けないくらいファンがいるし、十分認められてると思うけどな。
そう思うが口に出すのは野暮なので言わない。
「今日はどうする？」
『えっ、あっはい？』
こちらに背を向けて高笑いをしていたリーバルがくるりとこちらを向いてそう言ったから、びくっとしながらそう返事をする。なんのことだろう。慌てすぎて膝立ちになったままの自分がいることに気づくのに時間がかかった。
「今日はボクんちに泊まって行くんだろ？」
『…………エッ
いやいやいや、ご迷惑…』
「あぁもうそういうのいいから！
このボクが泊まっていきなって言ってるんだから、まさか断りはしないだろう？」
そんな言い方をされればわたしが断れないのをわかっているのだろう。
『いいですけど…、リトの女性の嫉妬の的になっちゃいますもん…』
「ぷっ………ぁはははは！
ボクが人間とお付き合い？
大人になっても表面に生毛しか生えていない生まれたての幼子みたいな生物と？」
リーバルはまた大きな声でそう笑う。顔を手で押さえてなんなら涙まで滲み出ているではないか。思わずムッとするが、たしかにリト族やゴロン族が恋愛対象に入ることはわたしたち人間にはあまり無いかもしれない。それと同じなのだろう。
『……じゃあ今日はよろしくお願いします…。』
わたしのその言葉を聞くと、リーバルは満足そうに笑った。
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おれんじ(プロフ) - リンクの口調もこだわりのひとつなので、そう言っていただけてとても嬉しいです…！！こちらこそ、素敵なコメントありがとうございます！たくさん読んでやってください(^^) (2022年8月17日 7時) (
レス) id: 6890ebcbdc (このIDを非表示/違反報告)
ナツメグ - リンクの口調がすごくしっくりきてめちゃくちゃ感動しました…！ゲームの中で喋っていないのに何故かとてもしっくりきたし、他のキャラクターの口調もゲームそのまんまで、テンションがすごく上がりました…！素晴らしい作品をありがとうございます！ (2022年8月14日 1時) (レス) @page14 id: 0329e434ac (このIDを非表示/違反報告)
おれんじ(プロフ) - 七竈さん» 嬉しいコメントありがとうございます！(^^)脳内再生嬉しいです！みんなとお喋りするつもりで楽しんでいってください(^^) (2022年5月10日 20時) (レス) id: 6890ebcbdc (このIDを非表示/違反報告)
七竈(プロフ) - キャラの口調がそのまま過ぎてキャラの声での脳内再生余裕で感動しました！ストーリーに惹き込まれてすっっっごく面白いです！！ (2022年5月10日 15時) (レス) @page50 id: 7180261b9c (このIDを非表示/違反報告)
おれんじ(プロフ) - まいまいさん» いやぁぁあ！めちゃくちゃ嬉しいです！読んでやってくださいませ！ (2021年3月19日 19時) (レス) id: 752c78450e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おれんじ | 作成日時：2020年8月30日 0時
