°◇密恋モーメント◇°《Kazu》-after ward- (ページ40)

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『…、ハンバーグ、ですか？』

雅紀『そう！ほら、ニノってハンバーグが大好きじゃん？今年はメンバーとウサギちゃんですっごく大っきいハンバーグを作って、ニノをお祝いしようと思って！』

『なるほど…』

雅紀『…どう？一緒にやってくれない？』

断る理由なんて…、どこにも無かった。

あなたの生まれた日を、あなたの大切な人と祝うことが出来るなんて…、こんなに嬉しいことは無い。

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『私で良ければ、是非。…お手伝いさせて下さい！』

ーー…これが、今に至る経緯。

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智｢松潤、ひき肉ってまだこねなきゃいけねぇか？｣

赤い塊のお肉をボウルの中で休むこと無く、手を動かす大野さんに、サブメニューのサラダを作る松本さんが近寄る。

潤｢んー…結構、形になってきたけど、もうちょい？｣

智｢分かった、…こねこね祭りでい。｣

翔｢どんなお祭りだ(笑)｣

クスクスと笑い、ムダの無い動きで櫻井さんがテーブルクロスをセッティングする。

相葉さんと私は生地を焼くフライパンのスタンバイを行っていた。

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雅紀｢本当にありがとねAちゃん。急な誘いだったのに受けてくれて。｣

火の強さを確認しつつ、相葉さんが言う。

｢いえ、こちらこそ誘って頂けて嬉しかったです。｣

翔｢俺は別にAちゃんだけで作っても良かったと思ったんだけどね。｣

雅紀｢ちょっと！何、その言い方！翔ちゃんは6人でニノをお祝いしたくないの！？｣

翔｢違ぇーよ！恋人同士の1大イベントを邪魔したくないって意味！｣

潤｢言えてる。俺がもしニノの立場だったら“何でメンバーが居るの？”ってなるかも(笑)｣

雅紀｢待って、当日に…えぇ！？｣

思わぬ2人の暴露に相葉さんは動揺し、一気に強火にしてしまう。私は慌てて弱火に戻す。

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｢和さん、きっと喜んでくれますよ。私1人より皆さんと今日を過ごす方が断然、嬉しいと思います。｣

雅紀｢…、ウサギちゃん…。｣

｢サプライズでお祝いするんですよね？絶対に成功させましょう。｣

雅紀｢…うんっ！！頑張ろう！！｣

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若干、泣き出しそうな相葉さんに勢い良く抱きつかれたけど、

智｢…、相葉ちゃん。ズルい。｣

と、ボウルを片手で抱え込みながら大野さんが引きはがして。

櫻井さんと松本さんが笑う。

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ー…この空気感が本当に素敵だなと思った瞬間だった。

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