°◇密恋モーメント◇°《Kazu》-after ward- (ページ4)

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潤｢さー、行きますよー。真ん中空けてー。｣

両手にミトンをした松本さんが、大きな土鍋を抱えてキッチンから小走りでこちらに向かう。

待機する私達は言われた通り、真ん中を空ける。

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潤｢はい！松本特製、とり野菜味噌鍋でーす。｣

雅紀｢おーっ！！｣

智｢こりゃあ美味そうだ～。｣

ぐつぐつ、と音を立てるそれからはお味噌の良い香りが鼻いっぱいに漂って、自然と食欲がそそられる。

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翔｢じゃあ、始めますか。松潤、オッケー？｣

潤｢うん。｣

雅紀｢はい、ウサギちゃん…、だっ！？｣

和也｢Aはこっち。｣

｢あ、…ありがとうございます。｣

ビール缶を差し出した相葉さんを制し、ノンアルコールのカシスオレンジ風味の1缶を和さんから受け取る。

櫻井さんの一言を機に、6つの盃が宙に上がった。

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翔｢では、かんぱーい！｣

｢｢｢かんぱーいっ！！｣｣｣

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智｢翔くん、白滝欲しい～。｣

翔｢了解ー。はい、ニノ。椎茸は避けといたから。｣

和也｢ん、ありがと。｣

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手馴れた手付きで具材を取り分ける櫻井さんを見ていると、大野さんが隣からフニャっと笑いかけてきた。

智｢ウサギちゃん、おいしーか？｣

｢、はい。とっても。｣

智｢翔くんはね～、取り分けブギーなんだよ。｣

｢取り分けブギー…？｣

和也｢大野さん、ブギーじゃなくて奉行。マッチじゃない。｣

潤｢この人、もう酔い回ってるよ(笑)

んでニノ、先輩呼び捨てにしたらダメ。｣

松本さんにビシッと言われた和さんだけど、｢俺は良いんですよ。ふふ。｣と何故か得意げに口角を上げる。

こういうトコが、また好かれるのかなぁ。なんて、大根を口にしながら思う。

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雅紀｢ねぇねぇ、ウサギちゃん！ウサギちゃんは俺達のこと知ってる？｣

｢あ…、はい。｣

翔｢そりゃそうだ。だってニノの彼女なんだから(笑)｣

詳しく知り始めたのは、ついこの間なんだけど…

雅紀｢じゃあさ、第一印象教えてよ！｣

｢第一印象…ですか？｣

智｢それ、俺も聞きてぇなぁ。｣

潤｢俺も。｣

翔｢確かに…ファーストコンタクトは大事だからね。お互いの距離を縮めるために聞いておく必要はあるか。｣

ワクワクとした表情をする4人を前にして、私は和さんに見守られながら、おずおずと口を開いた。

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