°◇密恋モーメント◇°《Kazu》-after ward- (ページ3)

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雅紀｢みんなー！ウサギちゃんが来たよー！｣

｢…、わわっ！｣

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変わらずニコニコとしたその人は

私の手を思いっきり引っ張り、

カレの家のリビングへと案内する。

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すると、バカみたいに広いそこには

和也｢A！｣

と、慌てて自分の元へ駆け寄ってくれる和さんに加えて、

智｢あ、ウサギちゃんだ～。｣

そうふにゃふにゃとした口調で言いながら、ソファーに横になる少し日焼けた人。大野智さん。

翔｢へぇー、君がニノの…初めまして。｣

いじっていたスマホをテーブルに置き、これまた爽やかな笑顔で会釈をする、櫻井翔さん。

潤｢お、丁度良い時間に来たじゃん。｣

まるで新品のようなピカピカのキッチンで、手際良く包丁を扱う、松本潤さん。

私の記憶が正しければ、

『嵐』の全員が今、視界を占領してる…。

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和也｢A、ごめん…いきなりこんなことになって。｣

未だに頭が回らない私に、申し訳なさそうに目を瞑る和さん。

｢えっと…これは…、｣

和也｢収録が終わってすぐ、控え室に戻って帰る支度をしてたらさ。俺としたことがこのアホに引っ掛かっちゃって。｣

雅紀｢アホって言うなよ！(笑)ニノがすっごい嬉しそうな顔して帰ろうとするから、これは何かあるなって思ったの！｣

翔｢そしたら智くんが『これはもしや、ウサギちゃんとデートか』って言ってね。

これは行くべし！って付いてきたら、見事、予想的中したって訳(笑)｣

智｢んふふ。俺の勘、結構当たるんだぞ？｣

ドヤ顔をする大野さんに“あなたは黙ってて下さい”と、和さんが一喝を入れる。

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和也｢本当は帰ってもらうつもりだったんだけど、この人達。一向にそういう気配が無くて。

LINEを送る暇もなく連行されて、Aが来る前に着いちゃったという…本当にごめん。｣

私はようやくここまでの経緯が分かった所で、頭を下げる和さんに｢顔を上げて下さい。和さん｣と告げた。

｢皆さん、せっかく集まってくれたんです。大勢の方が楽しいですし、私は全然大丈夫ですから…、ね？｣

和也｢…A……｣

雅紀｢ありがとー！ウサギちゃん！んじゃ早速～、松潤！｣

潤｢はーい。大野さん、手伝って。｣

智｢ん～。｣

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こうして、私と『嵐』さんとの密会が始まった。

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