【文スト】私の昔の仲間はポートマフィアになっていました【芥川龍之介】 (ページ4)

今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:16,349 hit

#3知らないページ4

『芥川が、指名手配犯って、どういうことですか？』

そんなはずあるわけない。

という思いだけが私の中をぐるぐる回っていた。

｢その言葉通りだ。芥川……芥川龍之介は今や、ポートマフィアの黒き禍犬。奴のせいでそこにいる敦も深手を負ったこともある。｣

急に名指しされた敦くんは｢あはは、そんなこともありましたね〜｣と苦笑いをこぼしていた。

『じゃあ、芥川はもう、昔の芥川じゃないんですね……』

私の哀しげな声が事務所に響いて、消えた。

まるで最初からそんな言葉、誰も発していなかったかのように。

｢君は、芥川君とどういう関係なの？｣

太宰さんからのいつもの飄々とした視線ではなく、真剣な眼差しが私を真っ直ぐに射抜く。

『私は……私達は、芥川の大切な"仲間"です。仲間のはずでした__________』

そう言いながら私は涙が溢れそうになるのを堪えて、貧民街にいた頃の話をした。

.

"皆、安心しろ。僕が守る"

"何言ってんの。お互いに守っていくんでしょ"

"僕のせいで、皆が死ぬのは嫌だ。"

"死んだら、芥川が仇を取ってくれるでしょ？"

"皆……死なせてすまない……必ず奴等の首を取る"

私は……生きてるよ。

声は出ないし、指一本動かせない。

でも、まだ心臓が鼓動している。

だから、芥川……置いていかないで…………

そんな虚しい思いは、芥川に届かず

その後二度と

彼と逢うことはないと思ってた__________

______________________________

追記:時系列的にはフィッツジェラルドとの闘いが終わって、芥川が人を殺さないとあっくんと約束したすぐあとくらいの時ですね(((伝われｯｯ