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#5話 ページ6
天「ボクの元の名前は七瀬。でも今は九条。なんでかわかる?」
『わ、わかりません。』
急に問われた難しい(?)問題に私は首を横に振る。
天「九条さんがボクを養子として引き取ったからだよ。だから、キミも九条さんに養子として引き取ってもらえばいい。」
『そ、そんな簡単に言いますけどその九条さんって人は私を引き取ってくれるんですか?』
天「九条さんは優しい人だよ。それにボクの頼みだったら断らないと思う。」
『そういうものなんですか?』
天「そういうものなの。まぁ、引き取られるのはキミだからキミが嫌だって言うならボクは家に帰るけど。どうする?」
こんな人生、今まで良いこともなかった。
人に甘えてもいいだろうか。
迷う私の瞳を九条天がじっと見つめる。
迷惑そうだったらすぐ消える。
このことを心に誓って私は口を開いた。
『ぜひ、養って欲しいです。お願いします。』
天「迷う必要なんてないと思うけど。とりあえずここで話すのもなんだからボクの家に行こうか。」
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作者名:羅生 | 作成日時:2019年3月11日 19時