【ツッコミ系】笑って、触れて、愛して。 2

スマイリーさんと。 ページ45

引き続き同じリクエストです！


「わひゃー…やっぱ大きいな…さすが男の人…一応高身長だっけ…」


なろ屋くんと遊びに行ってる彼氏のスマイリーくんの代わりに、少しだけ家事をしに来てる私。

不意に目に入った、彼のシャツ。…着てみたいって好奇心に負けて羽織ってる。


「袖とかほんとに萌え袖じゃん…腕も長いんだなぁ…」


平均くらいの私が着てもブカブカで。いくら細くてもやっぱり男の人なんだな、と思う。


「…えへ、何かぎゅってされてるみたい…」

「ぎゅってして欲しいの？」


スマイリーくんの香りがするから、自分の体を抱きしめてそんなことを言えば、後ろから聞きなれたイケメンボイスが聞こえる。

……恐る恐る振り返れば、洗濯物を畳んでる私に合わせて屈んでる彼がいる。


「おっ…おお、おか、おかえり…？」

「なろくん用事あるからそろそろ帰るねって一応連絡はしたんだよ？」

「えっ、あ、はは、…っそうなんだ…？」


自分でも顔が赤いのが分かる。

何事もなかったかのように、シャツを脱ごうとしたけど、それはできなくて。


「っわ、え！？」

「ぎゅってして欲しいんでしょ？」

「そんっ…ちが、別に…！」


「あ〜〜…ほんっと可愛い…」なんて言ってぎゅうぎゅう抱きしめてくる。

こんなことならもう少しスマホ見とくべきだった…！なんて後悔してももう遅くて。


「あの、あのスマイリーくん…服、返すから、離して…？」

「やぁだ…もう少し僕の服着てる可愛い彼女見てたいの」

「私はもう恥ずかしすぎ、て…っ？」


グイッと押され、床に押し付けられる腕。

ニコニコ笑ってるスマイリーくんに、嫌な予感がしてしまう。逃げれない、って思ってしまう。


「…こんな可愛いものなんだね。また今度着てもらおうかな」

「……あの、離して…起こして…？」

「…離したら夢主逃げるでしょ？」


ちゅ、とおでこに落ちてくるキス。「…まだ夕方にもなってない」なんて言えば「別に良くない？」


「今からでも良いでしょ？」

「……やだって言ってもやめないくせに」


…本気で抵抗しない私も私だけど。

でも、優しそうな目で、優しい手つきで触れてくるから、まあいっかなんて思っちゃう。


「…ずっとぎゅってしてるから」

(＿＿今度僕のシャツ1枚だけ着せるのもありだよな…)

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