A0Iさんと。 ページ44
泡色桜味グミ様リクエストです!
ほんっっと大変お待たせしてます…!のんびり気長にお待ちください…!
「お風呂貸して泊めて」
「あっれぇ何かデジャブ……」
「…こんな急に雨降るなんて知らなかったの。悪いとは思ってるけど…」
ポタポタと水滴を落としてしまうほど濡れてしまい、寒くてくしゃみが出る。
仕事帰り、呑気に晩ご飯何にしよっかななんて考えてた自分バカだなぁ。
「うわほんと冷えてる…お風呂沸かすからちゃんと拭いてて、ね?」
「たまに出るお母さんなとこ好きだよ」
「誰がママだ」
「コンビニで傘でも買えば良かったじゃん」ってA0Iくんは言うけど、生憎コンビニより近くにA0Iくん家があったからなぁ。
迷惑かな、何て迷ったけど、会いたくて。
「…コンビニまで走っても良かったけど、その…会いにきちゃダメだった?」
「そんなわけないでしょ。普通に嬉しい、ほらお風呂入ってきなよ」
「はーい」
嬉しいよって言葉に、1人嬉しくなって鼻歌がこぼれる。
でも不意に気づいた。…そういや服どうしたっけ。濡れたものは洗濯して貰ってるし……。
「…まぁお母さんなら貸してくれるって思ったけどさ、ほんと助かる………あれ?」
脱衣場に置いてあったのは彼の部屋着であろうトレーナー。…サイズデカイな。
でも、ない。下が置いてもない。
これじゃいわゆる彼シャツ…?いやトレーナーだけど…
「っちょ、ちょあお、A0Iくん、した…下は!?」
「へぇ似合ってるね」
「下!スエットか何か貸してよ恥ずかしい…!」
「僕の履けるわけないでしょ。絶対ブカブカで落ちるしいいじゃん」
確かにブカブカで落ちるだろうけど…!
ニマニマと楽しそうに笑うA0Iくんに見られたくなくて、必死に裾を引っ張る。
「別にそんな引っ張らんくても見えないよ。僕の服デカいし。まあ可愛いからいいけど」
「…っるさい…!」
「……ねぇ晩ご飯より夢主食べたいんだけど、って言ったら怒る?」
細長い指が、私の頬に触れる。じっと見つめてくる目は、私の弱い目で。
逃げられないって思えば、塞がれる口。
「…最初からこのつもりだった、ってのは怒る?」
「……何となく分かってたよ」
少し驚いて、クスクスと笑う彼は、少しだけかっこよく見えて。
「…じゃあ遠慮なく。いただきます」
(__彼シャツって結構際どいもんなんね…)
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クコ - 全部読ませていただきました!最高です!できれば続きをぉぉぉぉぉ!! (2022年5月26日 16時) (レス) id: b72e6c7b90 (このIDを非表示/違反報告)
みびや - 全て通して読ませていただきました!めちゃめちゃ良かったです! (2021年3月8日 19時) (レス) id: ea2b900886 (このIDを非表示/違反報告)
コア(プロフ) - リクエスト失礼します…姉だったらをお願いします!翔さんもお願いしたいです…! (2020年12月25日 23時) (レス) id: d905128377 (このIDを非表示/違反報告)
ツユ - 初リクエストで、youtuberさん達が、キス魔だったらってできますか?あと、翔さんも書いてくれますか?いつ、書いてくれても構いませんので!これからも、頑張ってくださいね!影ながら応援してます! (2020年11月15日 12時) (レス) id: e8a6e6b6b6 (このIDを非表示/違反報告)
泡色桜味グミ - 初コメ失礼します!いつも楽しく読ませていただいてます!初めてリクエストするんですけど、彼シャツしてみたってお願いできますか?これからも頑張ってください! (2020年11月10日 20時) (レス) id: 85454a74f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蜜月猫 | 作成日時:2020年5月17日 15時