【ツッコミ系】笑って、触れて、愛して。 2

続き。 ページ40

「……あの、あのぅ…何故ゆえ私は押し倒されて…？」

「俺さ、多少のことなら全然我慢できるよ。でもやっぱ2人きりで遊びには行かせたくない」


床に押し付けてる私の腕を握る手に、力が少し入る。痛くはないけど、逃げられない。

余裕のなさそうな、少し困ったように私を見つめるkaitoくん。


「連絡くらいはほんとに平気だし、夢主が他の男の話してもまだ許せる」


「でも勘違いすんなよ、嫉妬も独占欲も束縛だって人並みにはあるんだから」って言うkaitoくんに、少し喜ぶ自分がいる。

好きな人に好きだよって、言われてるみたいに感じる私は少しおかしいのかな。


「…何笑ってんのさ！俺結構真剣に話してるんやけど！？」

「kaitoくん、私のこと大好きだねぇ」

「大好きだけど！？何か俺ばっか恥ずかしいじゃん！」


クスクス笑ってる私を起こして、お前なぁ…ってkaitoくんはちょっと照れてる。

こーくもたまには役に立つなぁ…なんて絶対言わないけど今度何か奢ってやろ。


「…私ばっかり好きなんだって思ってたから、すごく嬉しいよ」

「んなこと思ってたの？…そんなわけないから安心しろよ。ずっと好きだよ」

「…私も好きだよ」


そう言ってぎゅっと抱きつけば、ふわりと抱き締め返してくれるkaitoくん。


「…ほんっと、可愛い奴」

(＿＿幼馴染があの人なのに、俺を選んでくれてありがとう、なんて恥ずかしくて言えないけど)

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