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続き。 ページ34

前回の続きです〜!


「っね…!ねぇ、こーく、何?どうしたの!?」

「俺ん家、近くて良かったね」

「何の話っ……っきゃ、待っ…!」


黙って私を引っ張って、連れてこられたのはこーくの家。

ドアを開けて入れば、塞がれる口。玄関のドアに押し付けられる私の体。


「っん、んん…!ふ…っ」

「……」

「やっ…まって、まってこーく、おねがい、…っ」


私の言葉を無視してキスを落とし続けるこーくは、ずっと黙ってて。

それがどうしようもなく怖くて。


「……何で」

「…っえ…?」

「何で…びびくんと2人で映画館居たの、映画なら俺誘えばいいじゃん」


私の肩に顔を埋めて、小さく呟くこーく。

……これは、もしかして…


「…こ、こーく……妬いてる?」

「……うるさい」

「相手びびくんだよ?ほんとに妬いてるの?」


「…びびくんだから嫌なんだよ」なんて、意味深なことを言ってまたキスをされる。

いつも余裕そうで、リスナーさん達に好かれて、私ばっか好きなんだと思ってた。

…でも、私ばっかじゃないんだ。


「……ごめんなさい、私ばっか好きなの嫌で…びびくんに協力してもらって…」

「は…?」

「でもほんと、びびくんとはただの仲のいい友達だから安心して欲し……」

「向こうは、そーじゃないかもよ?」


こーくの綺麗な手が、細長い指が私の頬に触れる。

顔が近づき、首筋に小さな痛みが走る。


「っな、何……?」

「夢主はもっと警戒心持って。…これはまあ、俺のものって印?」

「もっ、物じゃないよ!」


「独占欲って知ってる?」ってツッコまれる。分かってる、分かってるけどいっぱいいっぱいで。

こーくの余裕なさそうな顔も、独占欲さえも嬉しく思ってしまう。


「…俺さ、そこまで束縛したくないの。傷つけるのが怖いの。でも……」

「…でも?」

「……でもちゃんと好きだから。不安になってるなら俺に言って、ちゃんと夢主のこと見てるから」


ふわっと、優しく抱き締められる。

…私も見てるから、見失ったりしないから、だからお願い。私のことも見てて。

(__びびくんだって想ってる、好きだって分かってるから、取られそうで俺は怖いんだよ)

A0Iさんと。→←こーくさんと。



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クコ - 全部読ませていただきました!最高です!できれば続きをぉぉぉぉぉ!! (2022年5月26日 16時) (レス) id: b72e6c7b90 (このIDを非表示/違反報告)
みびや - 全て通して読ませていただきました!めちゃめちゃ良かったです! (2021年3月8日 19時) (レス) id: ea2b900886 (このIDを非表示/違反報告)
コア(プロフ) - リクエスト失礼します…姉だったらをお願いします!翔さんもお願いしたいです…! (2020年12月25日 23時) (レス) id: d905128377 (このIDを非表示/違反報告)
ツユ - 初リクエストで、youtuberさん達が、キス魔だったらってできますか?あと、翔さんも書いてくれますか?いつ、書いてくれても構いませんので!これからも、頑張ってくださいね!影ながら応援してます! (2020年11月15日 12時) (レス) id: e8a6e6b6b6 (このIDを非表示/違反報告)
泡色桜味グミ - 初コメ失礼します!いつも楽しく読ませていただいてます!初めてリクエストするんですけど、彼シャツしてみたってお願いできますか?これからも頑張ってください! (2020年11月10日 20時) (レス) id: 85454a74f4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:蜜月猫 | 作成日時:2020年5月17日 15時

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