【ツッコミ系】笑って、触れて、愛して。 2

こーくさんと。 ページ22

引き続き同じリクエストです〜！


「やだやだ無理ほんと無理…」

「………」

「声が…っ、声がいいっ…！実在してんのマジで…年々声高くなってるけど男の人の声だよな〜〜！」


きゃーきゃー騒ぐ彼女の夢主を無視してココアを作る。

夢主は僕の…こーくの限界オタクらしい、よく分かんないけど。


「うるさいよ夢主」

「あ〜〜〜っ、無理可愛すぎ尊い…かっこいい…抱いて…その声で耳妊娠できる…」

「あれそこはオタク特有(？)の抱いて抱きたい〜じゃないんだ？」

「は？？？？私の親友も言わねーよそんなこと、抱いて欲しいです」


俺はあんまし分からないから、ただの偏見でよく地雷踏んじゃうけど。

そんな怖い目で見てこないでください、マジでビビる。


「美声だしツッコミは面白いし案外マイペースなのも好こよね〜」

「…ねぇそのこーくさん目の前にいるけど？要望あるなら喜んで抱くけど？？」

「は？？こーくさんそーゆーことは軽率に言っちゃダメですよ」

「俺彼氏だよね！？こーく本人だけど本物には興味ないの！？」


…夢主は最近ずっとスマホばっか。イヤホンで俺の話聞こえないようにしてるし見向きもしない。

俺だって本気だから、怖くって。


「…せめてイヤホン取って俺の方見ろって」

「あっ、や…！」

「……？あれ…何でそんな顔真っ赤なの」


無理やりイヤホンを取って、振り返った夢主は真っ赤で。

また俺から目を逸らそうとする彼女の顔を、両手で包む。


「っ…そ、それはズルいですドS！！」

「いや俺がドSかどうかは今関係ないよ！何でそんなに赤いの、推しが目の前にいるから？」

「美形で美声でとんでもないハイスペックな彼氏が至近距離にいたら赤くなるじゃんか！」


「離してよ！」って赤い顔で睨んでくる夢主に、次は俺が顔を真っ赤にしてしまう。

そんな顔を見られたくなくて、手を離して彼女の肩に埋まる。

お互いもうちょい素直になったら、ここまで悩むことはないんだろうな。


「…推しが目の前で呼吸してるだけで軽く辛いのに、彼氏…なんだもん、今更緊張しちゃって…」

「…じゃあ慣れたらいいじゃん。彼氏彼女じゃなきゃできないことしよっか」

「…？何そ……っあ、な…！？」


一瞬不思議な顔をするが途端に顔を真っ赤に染める夢主。

1つキスを落とせば小さく「…今から？」


「うん、今からスるよ」


(＿＿好きだって、分からせるから)

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