あの日僕等は II

輝いていた日々 ページ27

「お二人みたいに何かに一生懸命に打ち込める人間になりたいと、反対する父を説得して練習生になることができました。


実家が遠くなかったので宿舎には入らず、ただ練習で帰宅が遅くなった時だけ、代表のご好意で事務所の空き部屋で仮眠させていただいたりしていました。

仕事に忙しい父とは中々顔を合わせることができませんでしたが、一度やると決めたことには全力で頑張れと、遅い帰りにも文句も言わず陰ながら応援してくれていたようです。


そうして練習に明け暮れる日々が過ぎ、皆さんと共に練習することになりました。

合格した高校への通学が自宅より宿舎の方が近かったので、高校に入学したタイミングで宿舎に引っ越しをしました。

ダインオンニたちとは違う宿舎だったので、当時はあまり話したことがなくて…何故自分が選ばれたのかわからないままなんとか皆さんに追いつきたいと必死に毎日を過ごしていました。


中々思うようにできないジレンマと話しかけることもできない自分の臆病さに打ちのめされそうになったこともありました。
スングァナ、あの時貴方が話しかけてくれたから、頑張ることができたの。
ありがとう。

そうして、少しずつ皆さんと打ち解けることができるようになった頃にハオが入ってきました。


同じ中国出身で同じ年に生まれた私たちはすぐに親しくなりました。

ハオからダンスを習い私からは韓国語を教え、辛いときは2人でこっそり泣いたり、こっそり抜け出してやけ食いをしたりもしました。」

MH「それは内緒って言ったじゃん！」
YN「ハオヒョンもやけ食いするんだねー」
MH「アニ！あー、チンチャ…」

「ふふ、ごめんね。

来る日も来る日も宿舎と学校、そして練習室に通う毎日でしたが、それでも充実していて私の中ではかけがえのない大切な思い出です。




そして、そんな日々が崩れるのは突然でした。」

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