君だけじゃない ページ6
HSサイド
今は次のカムバに向けてのダンスレッスンをしてるけど、実は肝心な曲がまだ出来ていない状況だ。
ウジが毎日遅くまで作業室に篭ってあーでもないこーでもないって頭を抱えているけど、1位を今度こそ取らなきゃいけないっていうプレッシャーで上手くいかないらしい。
実際、マンセの時も1位候補に何度もなったのに結果はなれなくて。
「…ごめん」
マンセの最後の活動の日、悔しそうに俺にだけそう呟いたあいつがここに来て更に細くなってる。
元々白い肌は青白く、手首も以前とは比べられないくらいだ。
ジョンハニヒョンが気にかけて声をかけたり、シュアヒョンが散歩に連れ出したりしているけど、中々あいつも自分の仕事にプライドがある分状況は好転しないまま今に至る。
クプスヒョンと俺は同じリーダーとして事あるごとに行う会議でウジの所為ではないことや、焦らずに一歩ずつ進もうと話してはいるけど、俺こそパフォーマンス面でもっと皆の魅力を引き出せたんじゃないかとか、クプスヒョンだってリーダーとしてできることがもっとあるんじゃないかって反省ばかりだ。
それでも、クヨクヨしてちゃどうにもならないからあいつがいい曲を作れるまで俺が頑張らないと。
「よーし、15分休憩入れるから各自水分補給してー！！」
MG「わー、やっと休憩だー！！！」
JN「ね、ちょっとだけグミ食べてもいいよね？」
MH「ジュニヒョン、動いたばかりなのによく食べれるね。あ、や、僕はいらないから、口入れないで」
JH「…ホシ、ヒョンは死にそうだよ」
休憩に入った途端に騒ぐ奴らと死にそうなお方を尻目に出口に向かう。
JS「ホシ、どこ行くの？」
床で伸びてるジョンハニヒョンよりはマシだけど、壁に寄りかかってぐったりしてるシュアヒョンに自販機に行くことを伝えると「僕もなくなりそうだから行くよ」とヨロヨロと立ち上がった。
「ヒョン、俺が買ってこようか？休んでなよ」
JS「ふふ、大丈夫だよ。ジョンハニほどじゃないし」
JH「やー、ジスが悪口言ってくる」
JS「事実だと思うけど？さ、時間なくなるから行こうか」
あのジョンハニヒョンを適当にあしらって、シュアヒョンが微笑む。
泣き真似をするヒョンに嬉しそうに駆け寄るクプスヒョンを横目に再び出口に向かうと扉が開いた。
MN「おーい、ちょっといいかー？皆集まってくれ」
何人かいるマネヒョンの1人が入ってきた。
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作者名：にゃしろ | 作成日時：2021年2月1日 21時
