キミだけじゃない ページ44
JNサイド
ジュアニヒョンは話はおしまいだとばかりに腕時計を見た。
JA「今後のジュリへの対応については今話した内容を鑑みて判断してほしい。
僕としては別に仲良くしたいわけでもないからどうでもいいけれど、あの子を傷つけるようなら先輩だろうが容赦しないんで」
YN「アンジュ、外出る前にその顔直さないとヌナ心配するよー」
JA「どういうことよ、もう！
ほら、これでどうよ！」
YN「おっけーおっけー。あーあ、ヌナとお菓子食べようとしてたのに時間なくなったー！ぴえん。ハオヒョンどこ行ったかなー？あ、失礼しましたー」
JA「お菓子は禁止って言ってるじゃない！もう…。
ヒョン、良ければ本番見ていってください。ジュリも喜びますんで」
SJ「大丈夫なら、後で必ず見に行くわ！」
JA「お願いします。では、後ほど」
ソジニヒョンにだけ挨拶をして出ていくあたり、きっと彼らは僕たちのことが本当に許せないんだと思う。
今までジュリに関して当たりが強かったウォヌやミンギュはかなり衝撃が強かったようで顔が青ざめて動かないし、ユナヌナに懐いていたディノは頭を抱えて蹲っている。
さっきまで僕といたドギョムはハニヒョンが椅子に座らせて泣き止ませているし、ハンソルは泣きそうなスングァンの横でオロオロしている。
WZ「ジュン、おまえ何か気づいてたか？」
「ううん…ハオが良く電話をしていることは知ってたんだけど、家族にだと思ってたから…」
誰もいないところや声が聞こえないほど離れた場所じゃないと電話しなかったことを思い出す。
今まで家族との会話を聞かれる事が嫌なんだと思ってたけど、多分ジュリに負担をかけないためだったんだ。
HS「…俺、ジュリに酷いことした……」
10時10分が垂れ下がるくらい情けなく顔を歪ませてホシが呟いた。
HS「やる気ないなら出てけって追い出したり、教えて欲しいって言われた時に無理って断った…！
俺、ちゃんと考えればジュリがそんな子じゃないってわかるのに！！ただ、言われたことだけ信じてやっちゃいけないことした！！」
ホシは叫ぶと泣きながら床に座り込んだ。
そんなの
「そんなの、ホシだけじゃないよ」
僕たち、みんな間違ってたんだ
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作者名：にゃしろ | 作成日時：2021年2月1日 21時
