あの日僕等は (ページ37)

今日:22 hit、昨日:4 hit、合計:62,849 hit

狂ったヒトページ37

JAサイド

「扉をぶち破って中に入って、僕はジュリの上に跨っていたアイツを引き剥がしてミンハオがジュリに駆け寄った。
上の服はほとんど使えなくて、ミンハオが着ていた服を脱いで着せてあげて。そうしている間に抑えていたビョンホンが大声で笑い始めた」

床に引き倒して起き上がれないように背中にのって抑え込んだにも関わらず、その声は良く響いて。

《あははは！！おまえもこいつも、かわいそうになー？ユナに目をつけられて人生滅茶苦茶にされて！アイツは高みの見物って奴だ！！おれも、これで人生おしまいだよ！！》

「その言葉を聞いてスタッフがユナを宿舎から連れてきて問い詰めたそうだよ。僕は病院にいたから細部まで詳しくは知らないけど、ビョンホンはユナのことが好きでいうことを聞いていたらしい。昔ユナが入所する前に練習生をしていた時期があるらしく、空き部屋も元々知っていたそうだよ。ダンスのトレーナーとして通ううちにユナのことを知り、何度か関係を持ったそうだ。そのうちにジュリが邪魔になったユナから指示されてやったと、そう告白した」

SJ「ユナはビョンホンが話したことに何の否定もせず半分笑いながら自分が指示したと認めたよ」

MG「そんな、ヌナ…」

SC「なんでそんなことを…」

「理由はね、単純だったよ。
自分よりチヤホヤされる存在が目障りだったから」

WZ「ちょっと待ってください…本当にそんな理由で？」

DN「ただそれだけで、そんな酷いことができるんですか！？」

「そうだよ、チャニ。ただそれだけ、でアイツは人の人生を狂わせられるんだよ。大切なのは自分だけ。周りは有象無象の集団で気に入った人間だけピックアップして傍に置いてあげる。そう言ったんですよね？ソジニヒョン」

SJ「あの時居合わせたスタッフなら全員聞いたが、マジでそう言ってたぞ。それが当たり前だとばかりに言い放ってな…そのまま代表がその場で解雇したんだ。契約解除を言い渡されても何が間違っているのかわからないと不思議そうに抗議するユナに鳥肌がたったよ。
親御さんに連絡して事情を伝えて、ジュリに謝りたいと泣く家族に兎に角早急に連れて帰るようにお願いしてな…それ以来ユナがどうしているかは知らない。ビョンホンはウチを辞めて実家に帰って家業を手伝っているそうだ」

ジュリを傷つけたアイツを許すつもりはないけど、結果としてユナに唆されていいように使われていたため、処罰としては退職と接近禁止令だけだ。