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遠いキミ ページ21

WZサイド

アナウンサー「フランス語なんてオシャレですね!」

YN「ジュリのオンマがフランスの方なんで、その関係でフランス語からとりました!」

アナウンサー「やー!どうりでビジュアルが素晴らしいわけですよ!私最初に挨拶させていただいた時美しすぎて固まりましたもん」

JR「母に感謝しかないですね」

アナウンサー「もっとお話を聞いていきたいところですが、そろそろ時間のためデビュー曲の紹介をお願い致します」

JA「はい。この曲は自分の運命に逆らって新たな自分を手に入れる、前半は少し悲しげな曲調ですが後半につれて変わっていくのでそこに注目して聞いてください♪」

JR「lev、デビュー曲でlall」





ユヌがセンター後方にさがり、ジュアニヒョンとジュリが向かい合う
合わせたかのように息をつくと、2人同時にマイクを握った。









気がつくと、ホシが横で拳を握り締めながら立っていて。

テレビからは興奮したアナウンサーの声が聞こえてくるけど、全然内容が頭に入ってこない。

MG「ホシヒョン、手が…」

ミンギュがホシの拳を開かせてもアイツの視線は画面に向いたまま外れない。

圧巻だった。
俺だってグループの作詞作曲を担っているプライドを持っているし、発表してきた曲には全て全力を注いでいるが、決して今の自分には作れない音だった。

キーボードとシンセサイザーを駆使するユヌと、柔らかな声で力強く踊るヒョン、落ち着いた声色でしなやかに踊るジュリ



SC「…さあ!そろそろ時間だから動くぞー」

どことなく漂うおかしな雰囲気にクプスヒョンが声を張り上げて、おろおろしていたミンギュがほっと安心したように廊下に出て行った。

「…行くぞ」

未だに暗くなったテレビを見つめるホシに声をかけて皆に続く。

HS「……すごかったな」

普段の明るさなんて微塵も感じさせない様子にジョンハニヒョンがチラリと心配そうに振り返る。

HS「俺さ、心のどこかで俺たちから離れたんだからデビューしてもすぐにダメになるだろって、無意識に思ってたんだよね。でもさ、さっきの見て考え方が傲慢だって気付かされたわ」

「…おん、そうだな」

HS「あの時ユナヌナからの話しか聞いてなかったけど、実際何があったんだろうって気になって…。今更遅いかもしれないけど、知りたいんだ」

余裕のなさから流されるまま糾弾してしまった過去を思い出し胸が苦しくなる。

どうすればよかったんだ…

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作者名:にゃしろ | 作成日時:2021年2月1日 21時

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