あの日僕等は (ページ14)

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可愛い2人ページ14

JAサイド

SG「だってだって、ジフニヒョンに負けず劣らずの肌の白さに灰がかった栗色の髪、瞳の色は鮮やかなブルーだなんて、僕のヌナのフランス人形そっくりですよ！ホントに綺麗で…ずっと声かけたかったんだけど、こんなに綺麗な人初めて会ったから中々話しかけられなくて…」

皆も緊張しちゃってるだけで、絶対に話しかけたいって思ってるから泣かないで。

そう申し訳なさそうに眉を下げたスングァンにジュリは少し驚いた顔をして気まずそうにちょっと笑った。

JR「話に入っていけなくて泣くなんて、子供みたいだよね…」

SG「そんなことないよ！僕だってヒョンたちが僕にわからない話で盛り上がってると寂しいし…ごめんね、もっと早くに話しかければよかった」

JR「そんな…本当は待ってるだけじゃなくて、自分から話しかけなきゃいけなかったの、わかってたのに。中々勇気が出なくて…」

話しながら涙目になる2人が不謹慎ながら可愛くて、間に立ちながら2人とも無意識なのか僕の手を握ってくるからニヤニヤが止まらない。

にしても、ちらっと横を見れば団子の集団の何人かはこっちに意識が向いてるようでユナの馬鹿話に適当に相槌を打ってるのが丸わかりだよ。
そんなに気になるなら早く話しかければいいのにと思ってイライラしたけど、まさか最初に声かけてくるのがスングァンだとは予想外だったな。

SG「僕、ジュリが辛そうなの見てこのままじゃダメだと思って。だからとぼけて歯が痛いの？なんて聞いちゃって…今思えばもっとなんかあったと思うんだけど、でも話せたから後悔はしてない！
これからはいっぱい話しかけるからよろしくね！」

JR「うん！私もスングァンとお話ししたいし、他の皆とも話せるように頑張るね」

SG「やー、ジュリが頑張んなくてもきっとヒョンたちから話しかけてくるよ。きっと僕に先越されて今頃焦ってるはずだからww」

にやっと笑って僕と同じように奥の集団をチラッと見ると、そっとアイコンタクトをしてきた。
かわいいし頭の回転も早いし勇気もあるなんて、今日で僕の中のスングァンの株が急上昇だよ。

実際、ジュリに話しかけてこようとするメンバーがいないわけではなかった。
それでも彼女がここまで悩むほど接触が殆どなかったのは事実で、原因はスングァンが言ったようにジュリの人並外れた容姿の良さと、ユナだ。

ほんわか笑っている2人は気づいてないけど、誰かがジュリに話しかけようとすると大きな声をあげて注目を集めて阻止してる。