あの日僕等は (ページ13)

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スングァンページ13

SG「わ、どうしたんですか！？歯でも痛いんですか…？」

右頬に当てられたままのオッパの手を見て心配そうな顔をするオッパより少し低い位置にある可愛い顔。

SG「僕、何か冷やすもの貰ってきます！」

「あ、や、違うの違うの！痛くないから大丈夫です！」

JA「スングァン、本当に大丈夫だからこっちに戻っておいで。まだジュリと話したことなかっただろう？」

そう言うと扉に向かいかけた身体をオズオズと戻し、少し照れ臭そうに、でも凄く嬉しそうに笑った。

SG「初めまして…っていうのも時間が経ち過ぎてますけど、僕はブ・スングァンといいます。98sですが、早生まれなので97sと同じ学年になります！
えっと…ジュリさんでいいですか？」

「ふふ…ソル・リアンです。97sで誕生日が12月で、早生まれならそんなに離れてないので敬語じゃなくて大丈夫ですよ？スングァンさんの方が先輩ですし」

SG「先輩だなんて！！確かにSEVENTEENに入ったのは僕の方が先だけど、ジュリさんの方が練習生歴長いんで…だから、あの、2人とも敬語やめない？」

「うん！さん付けもやめてね？私も呼び捨てでいい？」

そう聞くとにっこり笑って「もちろん！」と頷いてくれた。

JA「あれ、ジュリの方が練習生になったの先なんだっけ？」

「私が入ってすぐ後にスングァンさ…スングァンたちが入ってきたの！だからほとんど変わらないよー」

SG「僕あまりSEVENTEEN以外の人と関わる機会なくって、でもジュリのことは聞いたことあったからスゴイ話してみたかったんだ。ね、ずっと不思議だったんだけど、なんでジュリって呼ばれてるの？名前リアンだよね？」

心底不思議そうな顔で聞いてくるスングァンはとっても可愛くて、顔が知らず知らずに綻んでくる。

「母がフランス人で、韓国名以外にジュリエット・ルロワっていう名前があるの。最初のクラスで同じ名前の子がいたから、私はジュリエットからとってジュリって呼ばれてるの」

その子はすぐに退所してしまったけど、韓国に来てからはリアンでしか呼ばれなくなって。
嬉しくて実はワザと直してないんだけど、特に指摘してくることもないからそのままなのよね。

SG「フランス人のお母様！あー、だからジュリはお人形さんみたいなんだねー」

JA「ちょっと待って、それはどういう意味ww」

SG「やー、悪い意味じゃなくて！ヒョン、わかってるくせに意地悪ですね！」

慌てるスングァンが可愛くてオッパにしては珍しくニヤニヤしている。